となりの経営工学科

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入試状況分析!経営システム工学科の入試結果について考察

 この記事では、早稲田大学創造理工学部・経営システム工学科の入試状況を分析し、あれこれ考察してその実態を明らかにしちゃいます!

受験生は勿論、在学生やその他の方にも興味を持ってもらえたらな、と思います。

 

「理系だけど大学でやりたい勉強はまだ決まってない」とか「経営工学に興味があるんだけど詳しくは知らないよ」とか、そんな人には以下の記事が参考になると思います。

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はじめに

データは早稲田大学が公表している過去5年分を使います。

(出典:近年の入試結果 – 早稲田大学 入学センター

 

経営システム工学科全体の定員は120名と決まっています。そのうち約50名ほどが内部推薦(付属・系属校からの進学)と指定校推薦などで決まります。

一般入試の定員は70名となっており、過去5年で変わっていません。

 

※本記事の内容は個人的な見解・推測です。所属組織を代表する者ではないことに注意してください。

 

志願者・受験者・合格者・倍率など

下の表は2013~2017年度の経営システム工学科についての入試状況をまとめたものになります。

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まずは志願者数ですが男女ともに比較的安定して推移しています。経営工学がブームになることもなければ、受験生の関心が薄れるような出来事も起こってなさそうですね。ちなみに性別間の相関は見られません。

次に受験者数です。志願者の90%以上が受験しているようで、この数値も男女ともに安定しています。ほぼ毎年約5%の人が出願している(受験料を振り込んでいる!)にもかかわらず受験していません。少し驚きです。体調不良は仕方がありませんが、うっかり受け忘れてしまう人も中にはいるのでしょうね。

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さて、気になる合格者数です。低い年は170名、多い年は203名の人に合格を出しています。70名の定員に対して2~3倍、結構な数の合格を出しているんですね。早稲田に合格しても、国公立大学慶應義塾などに流れてしまう人が100人以上いるという事が分かります。

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これはあくまで肌感覚での話なのですが、一般受験で入学した学生の中に「東大(東工大・京大)に落ちたので早稲田にきました」という人が結構います(勿論「早稲田が第一志望だ」という人も多くいます)。まぁしかし、どんな形であれ早大生になれば充実した大学生活が待っていますし、卒業するころには「早稲田に来てよかった!」と思えるようになってるはずです。

倍率に注目しましょう。一応男女で分けてはあるのですが、募集定員が男女別になって以上、分けること自体に意味はありません。合計の倍率しか手になりませんね。倍率は約4倍です。受験会場の前後左右4人よりできればいいわけですね。 

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次の表は補欠合格についてまとめたものになります。

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補欠者として選ばれて入学辞退者数が(大学の予想よりも)多かった場合に追加で入学資格を得るのが補欠合格者数です。毎年30以下の補欠者がいるようですが、そこから合格になるのはごくわずかだということが分かります。補欠合格は当てにしない方がよさそうですね。因みに補欠者として選ばれた人は正規合格者の最低点よりも1~2点低い人たちだと考えられます。問題数にして1問…

 

実質倍率の比較

学科により定員も異なります。ここでは3つの理工学部に各学科と経営システム工学科を、実質倍率で比較します。

これが大学公表のデータを集計したものです。

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折れ線グラフで表現してみます。

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見にくいですね…全体的な傾向として「昨年から今年にかけて全体的に倍率が上がっている」と分かります。定員を絞ったという話は聞きません。実質倍率の上昇は、早稲田理系の受験者数の増加によるものと言えるでしょう。

一般的に大学の人気が上がれば受験者も増えます。某割烹着リケジョに端を発する不況を乗り越え、早稲田人気が復活しつつあるのかもしれません。

経営システム工学科について見たいので、次に創造理工学部の各学科だけの推移を見てみましょう。数値自体は上の画像の物と全く同じです。

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赤い線を見てください。どうやら受験者増の傾向は、経営システム工学科には当てはまらないようです…

経営工学はニッチな学問ですし設置大学の数も少ないので、大学の人気と経営工学の人気度合いは比例しないようです。このことから、次のことが言えそうです。

経営工学科の受験者数は大学人気に左右されにくい。何故なら、、、

  1. 学問の性質上、受験生は経営工学科と他の学科で迷うことが少ないと考えられる
  2. 経営工学科がある大学は少ないので、経営工学を学ぼうと思っている受験生の「受験校ラインナップ」は結構被る

元々受験者側の選択肢が少ないので、人気不人気にかかわらず常に安定した倍率を誇っている、こんな感じでしょうか。例えば大学で物理を学ぼうと思っている受験生ならば、「今年はA大学が人気で倍率が高そうだ。かわりにB大学を受験しよう」と考える可能性があるかもしれませんが、経営工学科ではそれが起こりにくい。こう表現できるかもしれません。

 

合格最低点の比較

最後に合格最低点での比較です。

早稲田大学の入試科目について簡単におさらいしておきます。

  • 3教科4科目受験(数学:120点、英語:120点、理科2科目:60点×2)
  • 3つの理工学部で問題は共通
  • 私見はすべて同日に行われるので1学科しか受験できない
  • 建築学科はお絵かきの試験(40点分)がある
  • 物理・化学での受験が基本(一部学科では化学・生物も可能)

こんな感じです。建築学科は今回のまとめから除外しています。

なので合計13学科について、360点満点で合格最低点を比較します。以下がその表。

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以下が過去5年の推移。

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過去5年の傾向から、全体的に合格最低点は低くなっていると分かりますが、この数字だけから「受験生の学力低下」や「問題の難化」と結論付けることはできません。色んな要因からこのような結果になっているはずです。

もし、毎年の受験生の学力レベルが同じだと仮定すると、特に2016年は激ムズだったと分かりますね。その反動で2017年は易化したように見えていますが、全体的に低下傾向から抜け出せていません。今年度の入試結果次第といった感じですかね。

因みに経営システム工学科は過去5年で、2回もKing of 合格最低点の座を獲得しています。

しかしこれは「経営システム工学科が穴場」という事を意味しているわけではありません。何故なら、早稲田の数学や理科は記述式だからです。学科間の最低点比較には意味がない可能性があります。

どういうことかというと、学科によって採点基準が異なる、つまり「受験者層により採点基準が変化する」可能性があるということです。受験者全体が良く出来ているA学科とあまり出来ていないB学科では、同じ解答用紙でも採点結果が異なるかもしれません。

合格最低点は過去問演習の指標に使うくらいに留めておきましょう。

 

まとめ

今回は簡単に入試状況を分析してみました。もう少し、過去10年分くらいの入試結果があると良かったな~と思います。

受験生の皆さんは残りの高校生活or浪人生活を満喫しつつ、受験勉強頑張ってください。大学生の皆さんはあと2ヶ月ちょっと頑張りましょう。夏がやってきます。

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!