志願者数確定!2019年度の早稲田・経シス入試動向分析
入試間近ということで、2019年度の早稲田大学入学試験、全学部の出願者数が判明しました。
ということで、今年度の経シス入試動向を分析しようと思います。
2018年度の入試結果を分析した記事もあるので、こちらも併せて読んでみてください。
industrialengineering.hatenablog.com
こちらに2019年度の志願者数データが記載されています。
http://www.admission.waseda.jp/shigan_list.pdf
この志願者数のデータから、今年の入試がどうなりそうか考えてみます。
上のデータと過去のデータをまとめたものが以下の表です。
見てわかる通り、経営システム工学科の志願者数が大きく減少しています。
前年度より25%減っています。昨年の志願者数が例年に比べて多いということを考慮しても、今年の志願者数は少ないと感じます。
実際の受験者数は志願者の90~95%くらいなので、入試当日のライバルは600人と少しくらいになりそうです。
ちなみに、昨年は70人の定員に対して913人の出願があり、全学科中最高の実質倍率7.7倍という厳しい受験でした。
一般的に、前年度の倍率が上がるとその翌年の出願数が減ると言われていますが、2019年度の経シス入試においてもそれが当てはまりそうです。
ここで、ライバルである慶應義塾大学理工学部の志願者数をチェックしておきましょう。
早稲田の表と慶應の表を見比べてわかるように、両校とも理工学部全体、大学全体の志願者数は減少しています。昨年比で約95%、仲良く志願者減です。
この減少分は、人気低下による受験者離れではなく、大学定員厳格化*1の影響により、合格見込みがほぼない受験層が早慶から離れただけだと推察されます。
記念受験に近い受験生たちが、無難にランクを落として早慶に出願しなくなっただけでしょう。
一方で、国立との併願受験層、合格ライン近辺の受験層は、今まで通り出願していると考えられます。
つまり今年度の受験は、単純な受験倍率は例年よりも低くなりますが、合格ラインは変わらず高いままということです。
出願者の減少はライバルが減るように感じられますが、勝負する層は今まで通り手ごわいです。油断せずに入試に挑んでください。
そもそもの母数、つまり、出生数の影響も否定できませんが、年次統計*2を見るとその可能性は高くなさそうです(厚労省を信用していいかはアレですが…)
受験問題の難易度を予測するのは困難ですが、某予備校講師に「WMARCH」などと揶揄された時代よりは難しくなっているでしょう。
以上より、経シスの志願者減少の理由は、
①昨年の高倍率の反動
③経営工学全体の人気低下の可能性
と、まとめられます。
倍率は低下してますが、肌感としての合格難易度は例年通りだと思います。
残り数日ですが、最後まで頑張って勉強してください!
P.S.
4年生の皆さま、卒論お疲れ様でした。
*1:こちらが参考になると思います:「定員超過の罰則強化見送り」も、2019年私大入試の厳しさに拍車がかかる理由 - 蒼き空に笑う