経営工学徒に読んでほしい!お勧めの本7選!
さて今回は、大学生、特に経営工学を学ぶ皆さんに向けて、お勧めの本を紹介していきます!参考書や技術書ではなく、楽しく読み進められるような本を選びました。だけど、日頃の学業には活きるようなセレクトになっています。
今回取り上げるのは各分野における話題1冊であったり、名著とされるものばかりです。気になったらぜひ手に取って読んでみてください!
ちなみに、上述の通り収益化はしていませんので、リンクから安心してサイトに飛んで大丈夫です。
経営工学系
ザ・ゴール ― 企業の究極の目的とは何か
「経営工学の本と言えばこれ!」、というくらいに有名なThe Goalシリーズ。
「日本でだけ長年販売されなかった」という幻の名著で、小説でありながらも実戦的な業務改善プロセスを学ぶことができます。
経営工学という学問が社会でどう使われているのかを知る事が出来るシリーズです。
結構分厚くて読みごたえがある見た目ですが、物語形式で話が進むため読みやすい!
そして世界でめちゃくちゃ売れています!
名著に国境は関係ないんですね~
シリーズものですが、上記リンクにある1冊目だけを読めば十分だと思います。
活字が苦手という方はコミック版も出ているのでそちらを是非!
ちなみにこの本は某教授の授業でも紹介されます(たぶん)。
トヨタ生産方式
経営工学科に在籍しているのであれば一度は聞いた事があるでしょう、トヨタ生産方式について書かれている本です。
作者の大野さんはトヨタ生産方式を体系化し、トヨタ自動車の副社長を務めた方です。
カンバン方式とか、 JIT(ジャストインタイム)とか、自働化(動じゃなくて働)とか…ピンときました?
今や当たり前になったトヨタ生産方式、確かに古い考えかもしれませんね。「今更勉強しろと?」と思われるかもしれません、
しかし、日本の製造現場は今でもトヨタ生産方式を参考にしている部分が多くあります。
また、そのエッセンスは製造業だけでなく、今でも問題解決の場で広く使われています。(WhyとSo Thatの繰り返しなど)
一時代を築いた日本の製造業、その礎となったこの思想をちゃんと勉強しておく価値は大いにあるのではないでしょうか。
ちなみに私が言いたいのは「この本を読め!」ということではありません。
トヨタ生産方式を知ることに意味があるので、新しい本やコミックで勉強するのも全然ありだと思います!(わざわざ古い本を選ぶ理由も…)
トヨタ生産方式について書かれた本はたくさんあるので、ビビッと来た一冊を手に取ってみてください!
私のオススメは『トヨタ生産方式の逆襲』です!
データ分析・統計系
統計学が最強の学問である
このシリーズ は有名!ビッグデータや統計学がブームとなっている昨今において、”とりあえず読んでおきたい本”です。
無印・数学編・実践編・ビジネス編と、4種類のシリーズがあります!
「統計学をこれから学び始める初学者の人」には1番左の無印
「高校数学から統計学に踏み込みたい、理論を学びたい人」には2番目の数学編
「統計学を使えるようになりたい中級者」には3番目の実践編
「統計学をビジネスに応用しようと考えている人」にはラストのビジネス編
がオススメです!
シリーズが進むにつれて扱う内容もターゲットとなる人も狭まっていくので、まずは無印編から入るのが無難だと思います。
数学編以外は難しい数式が出てこないので、数学が苦手な人でも楽しめる内容となっているのが嬉しいポイント。
数学編も高校文系数学から始まるので、数学に挫折した人でも楽しめます!
授業などで統計学に触れたことはあるけど、「統計学とは何ぞや」という部分がいまいち分かっていない、という人に読んでいただきたいシリーズです!
専門書的な読み方には向かない本です。
データ分析の力 因果関係に迫る思考法
私一押しの1冊がこちらです!
「統計学について何なの?」という初心者の方にも、「ある程度知ってるよ」という方にもオススメ出来ます。
- 統計学が社会でどう使われているのか
- データを分析する際に気を付けなければいけないこと
- 分析結果を読み解く際に気を付けなければいけないこと
これらについて具体例を中心に分かり易く、そして本質的な事にまで踏み込んで書かれています。
特に、統計学に興味を持っている人や、それを使った仕事をしていこうという人にぜひ読んでいただきたい!でも、数学が苦手な人にもオススメです。数式はほとんど出ないからね。
薄いし安いし読みやすいから読んで!
ヤバい統計学
取りあげるか悩みましたが一応…
タイトルに「ヤバい」なんてついていますが、内容にヤバい要素はありません。統計学を知らない人でも普通に楽しめる内容です。
この本では、幾つかの事例にフォーカスして「統計学はこんなところでこんな使われ方をしているよ!」と紹介してくれています。
あまり表舞台に登場しない統計学の活躍が知れちゃいます!
一方で本質的な要素や分析結果に対する深い考察などはありません。ここは注意するべきポイントかも。
タイトルから刺激的な内容を期待して購入すると、物足りなく感じてしまうかもしれませんね。具体例多めのオーソドックスな本です。
問題解決系
この手の本は世に五万とありますが、その中でも選りすぐり2冊を紹介します!
ここに限り本のセレクトは複数名、それも信頼に足る本の虫orロジカル人間で行いました。なので、信頼できるラインナップかと(裏を返せば無難すぎるセレクトかも)
ちなみに、経営工学は関係ありません…
イシューからはじめよ
課題解決について考え方から実践まで、体系的によくまとめられた名著です。
課題に対するアプローチ方法などを分かり易く勉強することができます。
巷によくあるフレームワークを紹介するだけの本ではありません。
もっと本質的で汎用性の高い能力を身に付けることができる1冊です。
研究にも仕事にも役立ちます。ブックオフでもいいので読みましょう。
ちなみに、この作者の安宅さんという方も凄い方なんですが、現在(2018年4月)データサイエンティスト協会の理事をやられています。意外なところで統計学と繋がっていますね。
仮説思考
安宅さんがマッキンゼーなのでBCGの内田さんを…
という訳ではないのですが、こちらも名著です。
イシューからはじめよと合わせて「定番すぎる」と思われるかも…実際Amazonnでもセットで買われてるし。
まぁ、この二冊は”ニコイチ”だと思ってください。
両方とも大事な事が書かれている良い本なんです。
そしてこちらの本では特に、ロジカルシンキングよりさらに踏み込んだ部分まで分かり易く書かれています。
仮説構築のプロセスとかって、大学までの勉強ではなかなか経験できないんですよね。
しかし、どうやら社会にはその能力が求められるみたいです(流行りの言葉ではPDCAと言い換えられるみたい)
ビジネスでも、研究でも、日頃のちょっとした悩み事の解決にも、この本で身に付けたスキルを何に使うかはあなた次第ですが、きっとその効力を感じられるはずです。
読みましょう。
まとめ
あれもこれもと欲張って書いたら長くなってしまいました。
興味があったら是非読んでみてください。
今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!