となりの経営工学科

現役早大生が経営工学について紹介しています。その他数理科学、学内行事、就活、オススメの本についても書いています。

早稲田がアツイ季節が来た!早稲田祭開催間近!

段々と冷えてきました。そろそろ衣替え、コートも出さなきゃいけない時期ですね。

秋の本格化を予感させます。。。

 

秋?秋と言えば忘れてはいけないイベントが…!

 

そうです!早稲田祭です!

キャンパスには簡易テントが設置され始め、パフォーマンスサークルは練習に熱が入り、学生も大学もそわそわし始める季節です!

 

早稲田祭の開催まで2週間を切りましたので、告知させて頂きます!

来たる11月3日(土)、4日(日)

早稲田大学早稲田キャンパス、戸山キャンパス早稲田祭が開催されます!!

最寄り駅は東京メトロ早稲田駅です!高田馬場からは結構歩くから注意してください。

 

公式HPはこちら!センスが良い!

wasedasai.net

芸能人も多数いらっしゃいます!

声優や作家(京極夏彦さんも来ます!!)、俳優にモデル、アイドルに映画監督にユーチューバまで本当に多種多様!これだけゲストが多ければ気になる人もきっといるはず…

そう、早稲田祭はあなたの「好き」のどこかに必ず引っかかる学園祭なんです!

 

関東近郊でどこか大学の学園祭に参加しようと思っている皆さん、日本一の学園祭を体感してみませんか?

以前こちらの記事でもご紹介させて頂きました、2日間で計18万人も訪れる早稲田祭、運営予算が○○千万円とも言われる早稲田祭、、、

学生のアツいエネルギーに触れましょう!

見るところが多くてお困りのあなた、去年はこんな感じにおすすめコースがまとめられているの大丈夫です!直前までリサーチを続けましょう!

絶対ハズさない!早稲田祭理想のコース【11/4編】 | WASEAD

 

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因みに理工キャンパス(最寄駅は副都心線西早稲田駅)でも同じ日程で、理工展という学園祭が行われています!第65回理工展

科学技術実験や理工学系の展示など落ち着いて楽しめる内容が充実しているほか、ショッカーズなどの人気サークルの出し物を間近で見れる穴場でもあるのです!

 

受験生の皆さんも、この土日の半日くらいは勉強をお休みして、早稲田大学に遊びに来てみてください。きっと勉強のモチベーションが上がります。

勉強も頑張りつつ、早稲田を楽しんでくださいね。

 

 

そして、これは在学生向けの情報になるのですが、学園祭に先立ち11月1日(木)に体育祭が行われます!!

www.waseda.jp

参加申し込みが必要で、その期限が10月22日までとなっているので、参加検討中の方はお急ぎください!

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!

 

【第4回】イノベーション概論 インフィニティ・ベンチャーズ/17 Media Japan 小野裕史さん

連載第3回目ですが授業は4回目です!

前回記事の授業が第2回、3回の合併授業で、先週は講義がお休みでした!

前回授業はこちら→ 

【第2回】イノベーション概論~政策研究大学院大学副学長 角南篤さん~ - となりの経営工学科

 

では早速授業内容をまとめていきます!

 

 

ゲスト紹介

小野裕史さん

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東京大学院卒。学部時代は生物学に興味を持ち生物学科へと転向し、大学院に進学後コンピューターとプログラミングに傾倒していく。

1999年2月にNTTドコモより発売されたiモードに感銘を受け購入し、自らモバイルサイトを複数立ちあげたのを機会に、研究者から技術者への道へと移り、2000年4月日本IBM システムズ・エンジニアリング株式会社へ入社し、5ヶ月後シーエー・モバイルへの第一号社員として転職(現在のサイバーエージェント)。

2008年1月に同社専務取締役を退任し、日本と中国にてベンチャーに投資をするベンチャーキャピタルインフィニティ・ベンチャーズLLPを立ちあげる。

2009年8月より、35年間運動ゼロながら任天堂のゲーム機Wii Fitをきっかけにランニングを開始し、2011年に中国ゴビ砂漠、エジプトサハラ砂漠の250kmマラソンをそれぞれ完走し、2012年に北極点にてフルマラソンを完走し、南極アイスマラソン100kmの部にて2位。2013年にチリアタカマ砂漠の250kmマラソンにてチーム戦で1位になる。

宇宙への夢を実現すべく、ヴァージン・ギャラクティック社の宇宙旅行に申込済みで、432番目のシートを持つ。』

(出典:小野裕史 - Wikipedia

 

Wikiでは紹介されていませんが、17 Media という企業の日本法人の代表取締役でもあります。「17(イチナナ) Live」という言葉を聞いた事はありませんか…?

17 Live (イチナナ)| ライブ配信アプリ | 17 Media Japan 公式

一般の人々が得意を活かしてライブ配信を行うアプリです!このライブではオンライン上で投銭ができ、何でも車を買えるほどの額を毎月稼ぐ人気ライブ配信者もいるんだとか…

そんなアツイ企業の日本代表を務める傍ら、マラソンで日本人初の世界1位に輝いたり、エンデュアランス馬術競技の世界選手権に日本代表として出場したり、アスリートとしても活躍されているんです!凄い!(エンデュランス馬術競技 - Wikipedia

そんな小野さんですが昔から運動をやっていたわけではなかったそう。

ラソンを始めたのは35歳から、エンデュアランス馬術競技にいたっては、馬に乗り始める前に日本代表を目指すことを宣言し(その時の絵馬を見せてくれました!)、実際に2年で日本代表になってしまったんです!

授業の冒頭ではこれらの話を紹介してくださり、自ら積極的に活動することで未来を変えることが出来ることを示してくださいました!

 

因みにブログもあるので一読あれ

hiro-ono.jp

 

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本題

科学技術の驚くべき発展のおかげで、我々の生活は日進月歩で便利になっています。同じような目覚ましい変化は人口の増加についても言えますね。

変化のスピードが加速することで、我々が生きる現代はかつて経験したことの内容な時代へと突入しています。

未来は激変の時代へ

ICT革命、computing、connect

今の時代を象徴する3つのキーワードです。

情報通信技術の進歩により、我々はより大量の情報を瞬時にやり取りできるようになりました。小野さんが代表を務める17 Media もまさに、情報通信技術の進歩によりスマホ1台で全国にライブ配信を行えるようになったのです。

最近の話題と言えば5G通信ですね!2020年の運用がささやかれています…今から楽しみです。この記事とか面白かもしれません。

次世代通信「5G」1年前倒しは、どれだけヤバい事なのか – MONEY PLUS

 

computing。演算能力が飛躍したことで、たくさんの情報を一度に処理できるようになりました。自動運転技術やロケット打ち上げはその恩恵を大きく受けている事業の一つでしょう。かつては何十年もかかった計算が今では瞬時に行えるようになったのです。

 

connect。ICT革命とcomputingによって、我々は瞬時に友達とつながることができ、いつでもどこでも世界中の情報にアクセスできるようになりました。今やSNSをやっていない若者を探す方が難しいです。FacebookGoogleの登場により、科学技術が人と人、人と情報の関わり方に変化をもたらしたのです。

 

これらの技術はこうして記事を読んでいる間にも発展しています。今日の常識が明日も常識であることは保証できない時代です。

そんな時代の生き方、とりわけ楽しく生きるコツについて小野さんが教えてくれました。

 

激変の時代の楽しみ方

「アクション失くして未来は変わらず」

自分から人生を変えようとしなければ人生は変わらない。自分しか自分の未来を変えられない。

 

「世の中の変化を”自分事”にする」

自分とは関係ないと思うことは、自ら世界を狭めること。

 

「常識をアップデートしていく。自分自身をアップデートしていく。」

実践し、実感したうえで、これまでの常識を修正していく。

 

「先を予測し、自分なりのvisionを持つ」

 

「チャンスは待つのではなく、自ら取りに行け」

行動して初めて経験が生まれて、未来が変わる。

成功を引き寄せる技術はない。成功の必須条件は、このようなマインドを持つこと。

 

「成功したければ、挑戦の回数を倍にしろ」

成功は運の要素がおおきい。運はコントロールできないが、挑戦の回数はコントロールできる。

 

「進み続けていれば、必ず変化が起きる」

どん底と感じていても、行動していれば必ず景色が変わり、チャンスが生まれる。

 

「出来ない原因を探さない。そこからどうするかを考える。」

 

終わりに

学生に向けて、とてもたくさんの熱いメッセージを送ってくださいました!

人生や生きるという事についてもすごく響く言葉ですね。激動の時代だからこそ自ら積極的にリスクを取り、果敢にチャレンジしたいものです。

 

私用で第5回の授業についての連載はお休みさせて頂きます。申し訳ございません。

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!

 

【第2回】イノベーション概論~政策研究大学院大学副学長 角南篤さん~

連載第2回になります!

起業家マインドについてまとめてある第1回の記事はこちら

【第1回】イノベーション概論~VISITS Technologies 松本勝さん~ - となりの経営工学科

2回目の授業は虎ノ門ヒルズの Venture cafe tokyo で開催されました。おしゃれ!!

Venture Cafe Tokyo | Venture Cafe Tokyo - Connecting innovators to make things happen

因みにこの授業前には若手起業家によるパネルディスカッションが行われており、学生のみならず社会人の方も数多く参加されてました。

 

では、授業内容をまとめていきます!

 

 

ゲスト紹介

角南篤さん

『1988年、ジョージタウン大学School of Foreign Service卒業、89年株式会社野村総合研究所政策研究部研究員、92年コロンビア大学国際関係・行政大学院Reader、93年同大学国際関係学修士、97年英サセックス大学科学政策研究所(SPRU)TAGSフェロー、2001年コロンビア大学政治学博士号(Ph.D.)取得。2001年から2003年まで独立行政法人経済産業研究所フェロー。2003年政策研究大学院大学助教授、2014年教授、学長補佐、2015年11月より内閣府参与(科学技術・イノベーション政策担当)2016年4月より副学長に就任(現在に至る)。

その他、文部科学省 科学技術・学術審議会委員、外務省 科学技術外交推進会議委員、内閣府総合科学技術・イノベーション会議基本計画専門調査会委員、等。』

(出典:http://www.grips.ac.jp/list/jp/facultyinfo/sunami_atsushi/

 

長い!!何をやっているか一言で表すと

「政策の立場からイノベーションについて研究」

です。

イノベーションと言うと科学技術などを思い浮かべますが、理工系の我々とは異なる観点からイノベーションを見ている方になります。

 

経歴も変わっていました。

岡山で生まれ、中学生の頃にでカナダに剣道をやりに単身留学。

英語が分からないまま現地の名門高校に進学。

大学への進学ははエンジニアリング、ビジネス、外交で悩み、結果外交の道へ。

科学技術に興味を持ち、政策論とイノベーションをテーマに研究。

日本の野村総研に就職するも2年でやめてコロンビア大学政治学の博士を取得。

 

本当にユニーク人物です!

さて、角南さんはInclusive Innovationと持続可能な開発目標(SDGs)」について講義をしてくださいました。

その内容をまとめていきます!

 

本題

この章は3部で構成されています。

 

Disruptive & Inclusive Innovation

Disruptive とは「破壊的な」という意味です。Disruptive Innovation とはその名の通り、科学技術の登場による、既存の何かを破壊する影響力の大きいイノベーションを指します。例えば蒸気機関やインターネットのことです。

対して Inclusive は「開放的な」という意味を持ちます。では Inclusive Innovation とは何を指すのでしょう。

分かり易く言うと、仕組みの変化だそうです。ビジネスモデルのイノベーションとも言えます。UberAirbnbが良い例ですね。

このイノベーションは誰にでも起こすことが出来るんです。最先端の科学技術を生み出す必要はありません。社会課題の解決方法について真剣に考える。

使命感と熱意を持って課題解決に取り組めば、我々は誰でもイノベーションを起こすことが出来るのです。

もっと色々なものに触れて、世の中の問題点を見つけていきましょう。東京は恵まれ過ぎていて変化よりも現状維持の選択をしてしまいがちです。

「変えなきゃいけない!」と思うような環境に身を置く事こそが Inclusive Innovation への第一歩になるのでしょう。

 

Inclusive Innovation の良い例としてもう一つ、沖縄のコザにあるスタートアップカフェが取り上げられていました。興味深い場所です!

http://startup-cafe.okinawa/

 

Society5.0

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アベノミクスの重要なテーマでもある Society 5.0。Industry 4.0 から生まれる社会の事を指します。

Society 5.0 - 科学技術政策 - 内閣府

 

Society 5.0 で実現される社会。それはどんな社会なのでしょうか。Industry4.0 との具体的な違いは何なのか。それはこれから、われわれの手で作っていくのだそう。頑張りましょう。

 

ちなみに定義はこんな感じ。

イノベーションで創出される新たな価値により、地域、年齢、性別、言語等による格差がなくなり、個々の多様なニーズ、潜在的なニーズに対して、きめ細やかな対応が可能となる。モノやサービスを必要な人に、必要な時に、必要なだけ提供されるとともに、社会システム全体が最適化され、経済発展と社会課題の解決を両立していける世界。』

結構ふわふわしてるな~、なんて個人的には思っちゃいますが、日本が打ち出したこのコンセプトには、世界中から期待が寄せられているそうです。

 

ところで、赤字部分が JIT(Just In Time)の思想と共通する部分ですね!全体最適とかも経営工学と関連があるワードです。すごいぞ経営工学!(無理やり感)

 

SDGs

SDGsとは、『持続可能な世界を実現するための17の目標』です。(出典:SDGsとは? | JAPAN SDGs Action Platform | 外務省

ãSDGï½ãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

恥ずかしながら私はこの授業を受けるまでこの言葉を知りませんでした。

かつてMDGsという途上国を対象にしたプロジェクトがあったそうです。これが成功したので今度は世界規模での課題解決に取り組む運びとなっただとか。

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最初の画像がSDGsのもので、真上の画像がMDGsの物になります。課題の内容が異なっている事が読み取れますね。

勿論日本もSDGsに貢献しようと取り組んでいます。しかし日本には資源がありません。ここでSociety 5.0が再登場。日本は科学技術イノベーションSDGsに寄与しようとしています。

それを実現する鍵が Inclusive Innovation というわけです。3つのキーワードが全て繋がりましたね。

Inclusive Innovation は日本の発展を助けるだけでなく世界の課題解決にも貢献するのです。世界中が日本のSociety 5.0に期待するのも納得ですね。

 

おわりに

イノベーションは確かに大切です。でもイノベーションを起こすことが目的ではありません。大事なのは社会課題を解決することだと思います。イノベーションはその手段にすぎません。

 

私達はイノベーションの起こし方を学ぶよりも前に(ましてや徒に起業するよりも前に)、社会に目を向けて本当に解決しなければならない課題は何なのか、ちゃんと考える必要がありますね。

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!

ブログ運営報告~アクセス解析編⑤・9月実績~

いよいよ10月です!秋学期も始まりました!心機一転頑張っていきましょう!

このブログも誕生してから半年が経過しました!

更新は不定期です、我ながらよく続いていると思います…

 

さてさて、先月に引き続き今月もうれしい報告があります。

 

9月の月間アクセスが5,000を突破しました!

 

夏休みの間は余り更新できなかったのですが、アクセスの方は安定して推移しております。引き続きゆるりと続けていくのでどうぞよろしくお願い致します。

 

先月のアクセス解析はこちら→

ブログ運営報告~アクセス解析編④・8月実績~ - となりの経営工学科

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アクセス数

下の画像は9月30日23時59分に撮影したものです。

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1週間のアクセス数は1,300弱、1ヶ月のアクセス数は5,000とちょっとです。

棒グラフを見てもわかる通り、ブログの更新とアクセス数の間の関係性はなくなってきています。

アクセス元サイトのTwitter比率も低下していますし、このブログが徐々に独り立ちしているのかな、なんて。

 

グーグルアナリティクスだとこんな感じの結果が分かります。

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やはり夜に見てくださる方が多いようですね。

 

 

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 アクティブユーザーも徐々に伸び始めています。

特に意識するわけではありませんが、これからはユーザー維持率を一つのKPIとして、読者の方々が定期的にチェックしたくなるようなコンテンツの発信を心がけていきます!

 

アクセス元サイト

アクセス元サイトでは「このブログに辿り着いた人は、どのサイトから来ているか」が分かります。括弧内は先月からの変化を表しています。

1位:56% Google (+0%)

2位:21% Yahoo!検索 (+0%)

3位:10% hatenablog-parts.com (+0%)

4位:8%   Twitter (+0%)

 

先月とほとんど変化がないので、こんな割合で今後も安定するのかなと思っています。

Twitterからの流入では国際学会についての記事が人気のようです。ご協力して頂いた先輩方、ほんとうに有難う御座いました!

カザフスタンでANQ!~国際学会に行ってきました~ - となりの経営工学科

カザフスタンのチョコレート、美味しかったです!

 

宣伝

秋と言えば文化祭シーズンですね!以前書いた記事では都内でオススメの文化祭をピックアップしました。

industrialengineering.hatenablog.com

 

今週末は東京工業大学で文化祭が開催されます。人気声優がゲストで訪れたり、東工大ならではのハイレベルな科学に触れることが出来ます!

 

そして、10月2日は早稲田でもお祭りがあります。

その名も前月祭

学園祭まで1カ月を切ったこの時期を盛大に盛り上げようと、明日18時15分から大隈講堂でたくさんのパフォーマンスを見ることが出来ます!要チェックです!

twitter.com

 

おわりに

検索では1ページ目に表示されるようになり、経営工学について解説した記事は安定したアクセスを稼げるようになってきました。

この調子で経営工学の認知度が少しでも高まるといいな~

10がつも引き続きこの調子で頑張っていきます。

一緒に運営してくれる学生も随時募集しています!

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!

 

【第1回】イノベーション概論~VISITS Technologies 松本勝さん~

秋学期始まりました!履修も概ね固まったと思いますが、ちょっと待った!まだ第三次登録が残っています。

私の方から是非ともお勧めしたい授業があるのです!

この記事では第1回の授業について大まかに書くので、もし内容を読んで興味を持ったら履修してみてください。

このシリーズは、私が授業で学んだ事をアウトプットする事が主旨となっています。

 

 

授業紹介

 授業名イノベーション概論α/β:次世代イノベータのためのエッセンシャルズ

場所:理工キャンパス53号館401

時間:木曜6限

単位数:各1

レベル:初級(1年生から履修可能)

授業概要

『イノベーター、ベンチャーキャピタル、及び将来発展すると見込まれるビジネスの先端に関わっている経営者、研究者、有識者をゲストスピーカーとして招聘し、新規事業の創出や先端的新産業の振興に挑戦できる人材に必要な知識とマインドセットに触れるとともに、そこから産学界におけるイノベータ―に必要なことは何かを学ぶ。』

到達目標

『起業(スタートアップ)やリーディンング企業の新規事業立ち上げや新しい学問分野の開拓に挑戦するマインドセットに触れ、ビジネス、学問に関係なく新しい途を切り拓く人材に必要なことは何かを修得する。』

(出典:シラバス検索 - シラバス詳細照会

 

この授業をオススメする理由は2つ。

1つ目は、普通金を払わなければ会えないような方々から、とても近い距離で生のお話を聞くことが出来る事。

起業のエッセンスを学べるのは勿論のこと、キャリアについての考えも深まる授業です!就職を意識し始めた大学2,3年生には特におすすめです!

2つ目は、試験がない事。出席と600自程度のレポートを仕上げれば単位が貰えます。

 

それでは第1回の講義内容に入りましょう!

 

ゲスト紹介

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松本勝さん

VISITS CEO/Founder

東京大学大学院工学系研究科修了後、ゴールドマンサックス入社。株式トレーダー、金利デリバティブトレーダー(ヴァイスプレジデント)を経て、2010年、人工知能を用いた投資ファンド設立(2014年Exit)。2013年には、大学生向けキャリア教育プラットフォーム「キャリア大学」を立ち上げ、日本最大規模まで成長させる。2014年、VISITS WORKS(現:VISITS Technologies)設立。シリコンバレーと東京を拠点に世界に挑戦する。NPO法人キャリアクルーズ理事長、文部科学省事業委員、早稲田大学グローバルアントレプレナー事業外部評価員を兼任。2010年、アームレスリン全日本選手権優勝。』

(出典:Profile | VISITS

 

学生時代は筋トレに明け暮れていたようで、授業で紹介された当時の写真はゴリゴリのマッチョでした!

東大院を卒業した後はゴールドマンサックスへ。いったんUBSに移った後再びゴールドマンサックスに戻り、退職後ファンドとNPO設立を経てベンチャーの世界へ。

松本さんが話す言葉からは優しさと強さが感じられ、特に学生の質問に真摯に答えている姿が印象的でした。

 

本題

ここからは授業内容のうち特に重要と思われる点をピックアップしてまとめていきます!授業内で解説された内容は『』で囲って表現しますね。

アメリカの企業に対する姿勢

松本さんはアメリカの企業に対する姿勢・文化を『フィードバック文化』と表現していました。これは『何かアイディアを持っている場合、どんどん人に話して活発に意見交流を行う』文化だそうです。

対して日本だとアイディアを盗まれるのを恐れて話さない人の方が圧倒的に多いのだとか…

 

また、『シリコンバレーの起業家ははじめから世界での成功を目指している』と話していました。視座が高さが日本とは違うのだとか…これが、日本から世界的に成功するベンチャー企業が出ない理由の一つだとおも仰っていました。

 

更に日米の大企業の違いについても言及していていました。『アメリカの大企業はイノベーションに対して特に危機感を持っていて、自らの存在を脅かす企業はどんどん買収していく』のだそう。

対して日本の大企業に対しては『日本企業はベンチャー企業の話を聞いておわり、具体的な行動に結び付かない、イノベーションを本気で起こそうとしていない』と、その問題点を指摘していました。

 

アメリカはベンチャー企業のエコシステムがちゃんとできているんですね。日本も若者に対して「起業は良いぞ」と言うだけでなく、文化を含めベンチャー企業が生まれる環境作りを進めていかなければなりませんね。

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仕事について

松本さんは若い頃の自分について『日々成長している実感を得たい』と仰っていました。なので激務の外銀をファーストキャリアに選んだそう。

その松本さんが仕事とキャリアについてこのように述べていました。

『同じ仕事をしていると1年目は超大変だけど、2年目から先は徐々に慣れてきて仕事が楽になり、給料も上がってくる。楽になるってことは成長が鈍化しているのと同じなんだけど、給料が上がるから9割の人はこの現状に満足してしまう。このタイミングで現状を変えることが出来るかどうかが、40代50代でのどういう人生を歩むかの分かれ目になる。』

 

続けて日本と海外の違いにも言及しています。

『日本企業は社員の雇用は守るがキャリアは守らない(最近は雇用も守れてないけど)。欧米の転職文化は良い面悪い面あるけれど、日々成長できるようなシステムになっている。何を学び、何を目指しているのかを考えながら働く。』

 

これは大学生活についても言えますね(耳が痛い…)

日々の過ごし方の差が能力の差となってこれから先の人生を左右するのでしょう。私達も日々成長を目指して一生懸命生きましょう!

 

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学生へのメッセージ

授業の後半に学生に向けて沢山のメッセージを送ってくださいました。

 

1.ストレッチゾーンに自分を置く

『出来ないことから逃げない。出来ないことは成長するチャンス。逆にできる状態にある時は、もっと自分に負荷をかける必要がある』

2.外の価値観に触れる

3.ペイフォワードの精神を持つ

『ギブアンドテイクが基本だが、知識や人脈は人に挙げてもなくならない。寧ろ巡り巡って自分に還ってくる。』

4.ソーシャルグッドにコミットする

『顧客第二。まず社会的に正しい事を行う』

5.何かを創造する

『世の中にない新しい物を作る』

6.厨二病であれ

(自身の事を『究極の厨二病』と仰っていました)

 

おわりに

90分があっという間に感じる、面白くてとにかく熱い授業です!

自分を変えたいと思ってる人、何となく就活を行ってる人、働く意味が分かんない人、etc...起業家の熱い思いに触れてみませんか?

 

少しでも気になった人は来週の授業に出てみてください!(会場が変わっているのでシラバスで調べてください)

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!

カザフスタンでANQ!~国際学会に行ってきました~

 カザフスタン国際学会

弊研究室からは修士の学生が参加しました。私は参加していません。

 

今回の記事は、9月の19日,20日で行われたANQ(Asian Network for Quality)と、開催地カザフスタンについてのレポートです!

 

 

ãasian network for qualityãã®ç»åæ¤ç´¢çµæ

 

ANQとは

Asian Network for Quality とは、科学技術の進歩に貢献して人間の生活の質を向上させようとする、アジアの非営利団体で構成されるアジアネットワークです。品質管理分野における研究開発に特化しているようです。

 

毎年アジアのどこかで9月頃に開催され、第16回を迎える今年はカザフスタンでした!

 

カザフスタンってどんな所?

カザフスタン中央アジアに位置する共和制国家です。最大都市はアルマトイ。北にロシア、東に中国があり、世界で9番目に大きい国(日本の7倍の面積)なのですが、人口は1,800万人しかいません!

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国語はカザフ語で、「こんにちは」はカザフ語で「Сәлем」です…(どんな発音なんだろう)

主要通貨はテンゲ(Tenge)というらしいです。

(出典:カザフスタン基礎データ | 外務省

 

見所は首都などに多く素材するモスクやピラミッドのような建築物、グルメは麺料理や餃子のような食べ物がおいしそうでした!

カザフスタン観光について詳しく知りたい人はこちら

travel-noted.jp

 

そんなカザフスタンですが、海外旅行で訪れる人はそう多くないのではないでしょうか…?実際に2016年にカザフスタンに訪れた日本人の数は6,000人弱です(台湾は200万人弱)。

んー…少ない!

旅行で訪れる機会がなさそうなカザフスタンに、学会で行けるのが羨ましい!!(筆者は行ってないです…)

 

旅行記

ここからは実際にANQに参加した先輩にご協力いただいてお送りします。

 

ANQの旅は合計4泊6日、移動手段は飛行機です!直行便はないので、行きは韓国で、帰りはロシアで乗り継ぎました。

現地の人々はとても親切で、観光も楽しかったとか。

 

乗り継ぎのロシアの空港には、マトリョーシカがたくさん!

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ホテルは何と、インターコンチネンタル!外観も内装もびっくりするくらい綺麗です!

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部屋も「さすが超一流ホテル!」という豪華さです(写真はありません)。

 

そして会場もインターコンチネンタル。広間を貸し切って研究成果を発表していきます。

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一人ひとりの発表はこんな感じだそう。結構緊張しますね…

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ブッフェ形式のランチ、豪華ディナーはどれも美味しかったそうです!

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閉会式の後にはパーティーがあり、写真のような生演奏もついていたそうです!

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学生は研究発表をやりつつ観光を楽しめたそうです!

安全性が少し気になるアトラクション(発射されたそうです)を体験したり、

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モスクや協会などを見て回ったそうです!

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感想

カザフスタンとても楽しかったそうです!

話を聞いていると、余計行きたくなってきました…

国際学会は、最先端の研究に触れられるだけでなく、様々な国の人との交流が生まれたりする貴重な機会です。観光もできるし良い事尽くし!

 

ここでご協力いただいた先輩からひと言…

「君も研究をバリバリ頑張り、一緒に国際学会を目指そうぜ!」

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今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!

 

内定は人柄と熱意で勝ち取れ!~人間力向上のすゝめ~

最近の東京は梅雨と錯覚するほどの雨続きで、気温も下がりすっかり秋めいてきました。このまま駆け足で冬に入りそうな勢いですね…衣替えを急がねば。

 

さて、サマーインターンは終盤を迎えています。充分に力を発揮できた人も、不本意な結果に終わってしまった人も、とりあえずはお疲れ様でした。

ところで、夏の就活の振り返りってしましたか?

”何となくインターンに応募して、何となく落ちて、何となく受かって、何となくこなしてきた”、こんな人も多いのではないでしょうか?

新しい経験ばかりで振り返る時間がなかったそんな学生さんたちも、夏の終わりに合わせてサマーインターンの総括をしてみると良いでしょう。

特に、インターン選考で落選したとか、Job後にリクルーターが付かなかった(特に外資系)とか、企業のお眼鏡にかなわなかった原因はきちんと分析するべきです。自分の課題を洗い出し改善していくことで、秋インターンでの活躍や、春に控える本選考で希望を叶えるだけの力を獲得できるはずです!

 

今回の記事では、就活において重要な、だけど学生が見落としがちな、ある2つのポイントについて解説しようと思います。

振り返りのお役に立てればうれしいです。

 

 

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はじめに

今回考える選考は以下の流れを想定しています。

ES → SPI(webテスト) → 面接 → 採用

地頭力やコミュニケーション力を見る、ケース面接やグループディスカッションの選考は対象にしていません。

面接で落選した人にフォーカスします。

なのでwebテストで落ちた、或いはジョブ参加後にリクルーターが付かなかった、などの課題には対応できません。これらの場合は、(馬鹿馬鹿しく思えますが)webテストの対策を真面目に行うか、ジョブでの振る舞いを見直してみましょう。

 

本題に移る前に仮の状況を設定しておきます。

Aさんは憧れている日系企業のサマーインターン(3日間)に応募しましたが、面接で落とされてしまいました。ガクチカ(学生時代にが力を入れた事)もちゃんと話せたし、逆質問もクリアしました。面接中のミスは思い当たらず、落選の原因か分かりません。

では、Aさんは本選考に向けて何をするべきなのか、考えていきましょう。

 

大前提

募集要項、企業理念、採用情報、etc...

企業は様々な形で「こういう人材を獲りたい!」とメッセージを発しています。

志望企業の”求める人物像”、きちんと把握していますか?

この人物像を作り上げることが、後述する内定獲得方法の第一歩です。自分なりにで構いません。ペルソナを設定してみましょう!

今さら聞けない!「ペルソナとは」基礎知識とその重要性について|ferret [フェレット]

この人物像はスーパーマンです。能力的に秀でている訳ではなく、特定企業が求める条件をすべて兼ね備えています。学歴や資格は重要ではありません。話し方や行動習慣、思考の癖などを作り込みましょう。

 

また、人物像のイメージを固めることは企業理解にもつながります。ぜひやってみてください!

 

本題

タイトルに「内定は人柄と熱意で勝ち取れ!」とありますが、何も無根拠で言っているわけではありません。ちゃんとソースがあります。それがこちら。

 

www.recruitcareer.co.jp

説明のためにその内容を一部抜粋すると、『企業の新卒採用活動および学生の就職活動の実態を明らかにするため、全国の新卒採用を実施している企業と、就職活動を行った2018年卒業予定の大学4年生・大学院2年生を対象に、調査を実施いたしました』とあります。要は大学生と企業に就職活動の振り返りをしてもらっているわけですね。

 

さて、この資料に就活生の多くが誤解している重要なポイントがあります。それが現れているのがこちらのグラフ。

 

f:id:industrialengineering:20180916013009p:plain

 

この棒グラフ、左側は「企業が採用基準で重視する項目」で、右側が「学生が面接等でアピールする項目」です。

上から順に、人柄、その企業への熱意、今後の可能性、…、アルバイト経験、…となっていますが、企業が見ているポイントと学生がアピールしている箇所がずれていることが分かりますね。 

学生はアルバイト経験、サークル、大学名、趣味、特技、ゼミ・研究室などをアピールしています。これらは文章でも伝わること、面接で強調しても仕方がない、表面的な部分にすぎません。

対して企業は、人柄、熱意、今後の可能性、性格などをチェックしています。これらは実際に会って・話して初めて分かる、感覚的な部分。

端的に述べると、

 

ガクチカなんか話さずに自分自身をアピールしろ!

 

少し乱暴すぎました。ガクチカも大事です。

でもそれって、ESに書いてありますよね?書いてあることを面接で再度伝える必要はありません。

ガクチカのエピソードをベースに「なぜ御社で働きたいか」や「私はこういう熱い思いを持っていて御社で必ず活躍できる」という事を伝えるのがポイントになります。

 

人柄熱意は内定の必要条件のようです。

では、ここで言う人柄と熱意とは何なのでしょうか。

もう少し詳しく考えていきましょう。

 

人柄

 

誰もがお手本とする人格者にはなれずとも、多くの友人に愛される”良い奴”にはなれるはずです。

もしあなたが「人柄が良い人」になりたければ、周りにいる良い奴をロールモデルとして、彼(彼女)の人となりについて考えてみるのが良いでしょう。

人柄とは内面的な要素ですが、それは様々な(けれど些細な)行動に表れます。例えば、世界最高峰のホワイト企業であるGoogleは「Don't be evil(邪悪になるな)」という行動規範を掲げています※1。そしてGoogleは採用においてスキル以上に自社カルチャーとの相性を重要視しています。

良い奴をつぶさに観察して、真似するのです。

過去問を使った小遣い稼ぎを止め、空いたグラスに問答無用でビールを注ぐのを卒業しましょう。友の課題は積極的に助け、グラスが空いてたら注文ボタンを押し「ソフドリにする?」と聞くのです。

 

人柄が良い人の特徴、誠実である、素直である、明朗である、etc...これらを兼ね備えた、良い奴に生まれ変わるのです。

 

※1:最近になって「Do the right thing(正しい事をしよう)」に変わったという話もあります

 

 

熱意

人柄が行動の規範となる要素であるならば、情熱は行動の原動力となる要素です。

熱い思いは成長を加速させ、逆境で折れない支えとなり、周囲を巻き込むエネルギーです。

 

起業家の必須条件に情熱(使命感)が挙げられるように、もしあなたが(面接で述べる建前だとしても)誰かのために働きたいとか、新しい事に挑戦したいと考えているならば、話す内容で、声で、体で、熱意をアピールするのが何よりも効果的です。

今具体的に何が出来るかは関係ありません。面接官に「こいつならきっと頑張ってくれるだろうな」と思わせるのです。

言わば面接官は投資家であり、あなたは自分自身のCEO・スタートアップ企業です。出資してもらうためには、あなたのビジョンと情熱に共感してもらいましょう。

もしくは、面接官は婚約者のお父さんかもしれません。自分の将来性と娘さんを想う熱い気持ちを、ストレートにぶつけるのです。違いはその場で追い返されることがないということ。悪くても丁寧なお祈りメールが届くか、婚約者ごと静かに去っていくかです。

 

おわりに

企業はあなたが何をしてきて・今何が出来るかよりも、人柄×熱意であなたの伸びしろを見ているようです。その伸びしろに説得力を持たせるために、頑張ってきたエピソードを話す必要があるのです。ここを間違えてはいけません。

 

ここまで長々と語りましたが、自身の経験と以上の内容を踏まえても、「こういう人は内定を貰える!」と一般化するのは難しそうです。

しかし、面接官が「こいつと一緒に働きたい」と思った人、こういう人はほぼ確実に内定がでます(色々な人事・面接担当者から聞きました)。この要素はかなり大きい。

 

かなり漠然とした結論となりましたが、人間力を向上させて魅力あふれる学生になってください。

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!