【第1回】イノベーション概論~VISITS Technologies 松本勝さん~
秋学期始まりました!履修も概ね固まったと思いますが、ちょっと待った!まだ第三次登録が残っています。
私の方から是非ともお勧めしたい授業があるのです!
この記事では第1回の授業について大まかに書くので、もし内容を読んで興味を持ったら履修してみてください。
このシリーズは、私が授業で学んだ事をアウトプットする事が主旨となっています。
授業紹介
授業名:イノベーション概論α/β:次世代イノベータのためのエッセンシャルズ
場所:理工キャンパス53号館401
時間:木曜6限
単位数:各1
レベル:初級(1年生から履修可能)
授業概要
『イノベーター、ベンチャーキャピタル、及び将来発展すると見込まれるビジネスの先端に関わっている経営者、研究者、有識者をゲストスピーカーとして招聘し、新規事業の創出や先端的新産業の振興に挑戦できる人材に必要な知識とマインドセットに触れるとともに、そこから産学界におけるイノベータ―に必要なことは何かを学ぶ。』
到達目標
『起業(スタートアップ)やリーディンング企業の新規事業立ち上げや新しい学問分野の開拓に挑戦するマインドセットに触れ、ビジネス、学問に関係なく新しい途を切り拓く人材に必要なことは何かを修得する。』
(出典:シラバス検索 - シラバス詳細照会)
この授業をオススメする理由は2つ。
1つ目は、普通金を払わなければ会えないような方々から、とても近い距離で生のお話を聞くことが出来る事。
起業のエッセンスを学べるのは勿論のこと、キャリアについての考えも深まる授業です!就職を意識し始めた大学2,3年生には特におすすめです!
2つ目は、試験がない事。出席と600自程度のレポートを仕上げれば単位が貰えます。
それでは第1回の講義内容に入りましょう!
ゲスト紹介
松本勝さん
VISITS CEO/Founder
『東京大学大学院工学系研究科修了後、ゴールドマンサックス入社。株式トレーダー、金利デリバティブトレーダー(ヴァイスプレジデント)を経て、2010年、人工知能を用いた投資ファンド設立(2014年Exit)。2013年には、大学生向けキャリア教育プラットフォーム「キャリア大学」を立ち上げ、日本最大規模まで成長させる。2014年、VISITS WORKS(現:VISITS Technologies)設立。シリコンバレーと東京を拠点に世界に挑戦する。NPO法人キャリアクルーズ理事長、文部科学省事業委員、早稲田大学グローバルアントレプレナー事業外部評価員を兼任。2010年、アームレスリング全日本選手権優勝。』
(出典:Profile | VISITS)
学生時代は筋トレに明け暮れていたようで、授業で紹介された当時の写真はゴリゴリのマッチョでした!
東大院を卒業した後はゴールドマンサックスへ。いったんUBSに移った後再びゴールドマンサックスに戻り、退職後ファンドとNPO設立を経てベンチャーの世界へ。
松本さんが話す言葉からは優しさと強さが感じられ、特に学生の質問に真摯に答えている姿が印象的でした。
本題
ここからは授業内容のうち特に重要と思われる点をピックアップしてまとめていきます!授業内で解説された内容は『』で囲って表現しますね。
アメリカの企業に対する姿勢
松本さんはアメリカの企業に対する姿勢・文化を『フィードバック文化』と表現していました。これは『何かアイディアを持っている場合、どんどん人に話して活発に意見交流を行う』文化だそうです。
対して日本だとアイディアを盗まれるのを恐れて話さない人の方が圧倒的に多いのだとか…
また、『シリコンバレーの起業家ははじめから世界での成功を目指している』と話していました。視座が高さが日本とは違うのだとか…これが、日本から世界的に成功するベンチャー企業が出ない理由の一つだとおも仰っていました。
更に日米の大企業の違いについても言及していていました。『アメリカの大企業はイノベーションに対して特に危機感を持っていて、自らの存在を脅かす企業はどんどん買収していく』のだそう。
対して日本の大企業に対しては『日本企業はベンチャー企業の話を聞いておわり、具体的な行動に結び付かない、イノベーションを本気で起こそうとしていない』と、その問題点を指摘していました。
アメリカはベンチャー企業のエコシステムがちゃんとできているんですね。日本も若者に対して「起業は良いぞ」と言うだけでなく、文化を含めベンチャー企業が生まれる環境作りを進めていかなければなりませんね。
仕事について
松本さんは若い頃の自分について『日々成長している実感を得たい』と仰っていました。なので激務の外銀をファーストキャリアに選んだそう。
その松本さんが仕事とキャリアについてこのように述べていました。
『同じ仕事をしていると1年目は超大変だけど、2年目から先は徐々に慣れてきて仕事が楽になり、給料も上がってくる。楽になるってことは成長が鈍化しているのと同じなんだけど、給料が上がるから9割の人はこの現状に満足してしまう。このタイミングで現状を変えることが出来るかどうかが、40代50代でのどういう人生を歩むかの分かれ目になる。』
続けて日本と海外の違いにも言及しています。
『日本企業は社員の雇用は守るがキャリアは守らない(最近は雇用も守れてないけど)。欧米の転職文化は良い面悪い面あるけれど、日々成長できるようなシステムになっている。何を学び、何を目指しているのかを考えながら働く。』
これは大学生活についても言えますね(耳が痛い…)
日々の過ごし方の差が能力の差となってこれから先の人生を左右するのでしょう。私達も日々成長を目指して一生懸命生きましょう!
学生へのメッセージ
授業の後半に学生に向けて沢山のメッセージを送ってくださいました。
1.ストレッチゾーンに自分を置く
『出来ないことから逃げない。出来ないことは成長するチャンス。逆にできる状態にある時は、もっと自分に負荷をかける必要がある』
2.外の価値観に触れる
3.ペイフォワードの精神を持つ
『ギブアンドテイクが基本だが、知識や人脈は人に挙げてもなくならない。寧ろ巡り巡って自分に還ってくる。』
4.ソーシャルグッドにコミットする
『顧客第二。まず社会的に正しい事を行う』
5.何かを創造する
『世の中にない新しい物を作る』
6.厨二病であれ
(自身の事を『究極の厨二病』と仰っていました)
おわりに
90分があっという間に感じる、面白くてとにかく熱い授業です!
自分を変えたいと思ってる人、何となく就活を行ってる人、働く意味が分かんない人、etc...起業家の熱い思いに触れてみませんか?
少しでも気になった人は来週の授業に出てみてください!(会場が変わっているのでシラバスで調べてください)
今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!