Twitter創業者!ジャック・ドーシー氏の講演に行ってきた!
ゼミ合宿の日程を2週間ほど間違えていて、危うく鴨川で「ゼミ合宿0人」を成し遂げてしまう所でした。
さて、今回の記事は、2017年11月13日に早稲田大学理工キャンパスで行われた、Twittesr創業者であり同社のCEOである、ジャック・ドーシー氏の講演内容のレポートになります!お写真こんな感じ。
ジャック・ドーシー氏のwiki
当時のイベント情報はこちら
Twitter 創業者 ジャック・ドーシー氏 講演会(11月13日実施) | 早稲田大学 博士課程教育リーディングプログラム 実体情報学博士プログラム
そしてこのイベントは早稲田大学が公式にその内容をまとめてくれているので、こちらも併せて読んでみてください!
さて、イベント当日を振り返ると、講演会場もTwitterも大賑わいだったことを鮮明に覚えています!本学の学生はTwitterを日常的に使う人が多く、そのCEOが早稲田に来るということでかなり話題になりましたからね~。会場には入りきらないほどの人が訪れ、急遽サテライト中継が行われたのが特に印象的でした。
パソコンに当時の講演内容をメモしたものが入っていたので、その内容をまとめて発信したいと思います!先日のアダム・ディアンジェロ氏の講演レポートに続き、第2弾ということで^^
箇条書きでメモを取ったので、ちょっと日本語がおかしい部分があります。ご了承ください。
- Twitterについて
- Q.グローバルにサービスを展開するために気を付ける事
- エンジニアの卵へのアドバイス
- FacebookのCEOと比べると目立たない気がするが…
- Q.ユーザーを増やすために何をしている?
- Q.何かサービスを始める時に気を付ける事は?
- Q.人生で大切にしていることは?
- Q.あなたの強みと弱みは?
- Q.どうして講演の場として日本を、早稲田を選んでくれたの?
- Q.私はどうすればTwitterを使い始めるか?
- 最近のアカウント大量凍結について
- Q.政府の規制に対して交渉をする計画はあるか?
- 終わりに
Twitterについて
Twitterのサービス開始は2006年。ドーシー氏の「自分が使いたいサービス」という思いが起点となり、「身の回りのニュースを世界に発信する」というレポートを意識したサービスが、今のTwitterの原型になります。
「出来事の共有」はやがてユーザー間でのやり取りを生み出し、それがきっかけとなり「@」で宛先を指定するリプライの仕組みが出来ました。(最初からあった機能ではないんですね~)
Twitterにとって日本は重要な市場であり、10年以上日本ユーザーやその市場に注目しているそうです。今日では当たり前となったbot機能(勝手につぶやいてくれるプログラム)も、もとは日本ユーザーがたまごっちに餌をあげるために作ったとか!日本ユーザーがTwitterの発展に貢献している、と話していました!
Q.グローバルにサービスを展開するために気を付ける事
A.「いきなり風呂敷を広げずに、まずは自分が使いたい小さい物を作り、ある程度形になったら友人に使ってもらう。それが良いサービスなら、友達が友達に紹介し広まっていく。Twitterもそうやってサービスを拡大してきたのです。」
そして学生に向けて「頭の中の考えを早く外に出して形にすることが大切。」とアドバイスしてくださいました。
エンジニアの多い理工系学生には、非常にためになりますね!
エンジニアの卵へのアドバイス
我々学生へのアドバイスはさらに続きます。
「これから社会に出れる時には、昔と違い沢山のテクノロジー(人工知能、ブロックチェーンなど)にアクセスできる。最新の技術を使って仕事が出来るんです。常にWhyを持って過ごし、好奇心を忘れずにたくさん学んでください。」
好奇心と学び続ける姿勢、大切にしたいですね。
FacebookのCEOと比べると目立たない気がするが…
Q.「FacebookのCEOであるザッカーバーグ氏は、メディアでもよく見かけます。一方で、TwitterのCEOであるドーシー氏は、ザッカーバーグに比べて、メディアへの露出が少ない気がするが…」
なんて質問がありました!確かに!私もこのイベントを知るまでは、Twitterを作った人の顔と名前を知りませんでした。こちらの写真はFacebookのザッカーバーグさん。見た事ある人も多いと思います。
さて、この質問にドーシー氏はこんな返答をしていました。
「地味が良いんだ。地味なのが気に入っています。我々Twitterはサービスの利用者を重視していて、常にユーザーを気にしています。自分が目立つ必要はありません。」
シャイ!エンジニア気質のCEOなんですね。後述しますが、人前に出るのがあまり得意ではないそうです。色々なタイプのCEOがいるんですね。
Q.ユーザーを増やすために何をしている?
A.「我々はユーザーにTwitterを毎日使ってもらいたいと考えている。世界の出来事や情報を得られるツールにしたいのです。そのために、欲しい情報、見たいアカウントを見つけやすくする努力をしています。新規ユーザーの獲得も大事ですが、既存ユーザーも同様に大切にしています。その為により使い易いサービスを意識しています。」
また、日本のユーザーには注目しています。日本のユーザーはTwitterを会話のツールとして使用している。これは世界的に見て少し変わっている。そんな日本人から我々はインスピレーションを受けている」
なるほど…日本人変わってるんですね(笑)
Q.何かサービスを始める時に気を付ける事は?
A.「最初は小さく初めて反応を見ること。そして改善を加えながら基礎の部分を確立し、そこから広めていくべきです。一番影響力を持つのは口コミです。ユーザーがそのサービスについて語るのは、そのツールを気に入っているから。これを狙うべきです。Twitterは過去にサービス拡大のための大きなプロモーションを打ったことはありません」
徹底的にユーザーを意識しているんですね!なんて素晴らしい。
Q.人生で大切にしていることは?
A.「毎日何かを学ぶという気持ちです。一度学校を出ると学びは終わってしまうように思えるが、社会に出ても常に疑問を持ちながら毎日を過ごすことが大事です。新しい事を学び、チャレンジすることが人生を豊かにしていくだろう。」
上述の「常にWhyもって過ごす」という部分と同じですね。学び続ける姿勢が大事なようです!(大学生には耳が痛い…)
Q.あなたの強みと弱みは?
A.「個人的に思う強みは、忍耐力と柔軟性、そして冷静さです。弱みは、シャイなところ。子供の頃は人前で話すという行為自体が苦手だった。スピーチセラピストやディベートクラブに通ってそれを克服しようとしました。次の日曜日に41歳の誕生日だが、スピーチの訓練をしていなければ今日この場で話すことはできなかったでしょう。人前で話すことは今でも緊張しますが、重大な弱みを克服する努力は大切です。」
苦手があってもいいからそれを克服するように頑張れ、というメッセージですね!
Q.どうして講演の場として日本を、早稲田を選んでくれたの?
A.「学生からのアイディアを聞いたりするが好きなんです。日本人の意見や疑問を聞く事は意義のあることです。Twitterをどういう風に使っているか知りたかったから日本に来ました。」
あれ、早稲田は…?メモし忘れ?それとも話してなかったのかな?うーん、一番大事なところなのに、すみません…
Q.私はどうすればTwitterを使い始めるか?
ついつい使い過ぎちゃうのでTwitterはやってない、という学生からの質問です。これに対してドーシー氏は以下のように答えていました。
A.「Twitterは世界中で今起こっている事を知り、他人がその事をどう思っているか知る、という風に使ってもらいたい。すぐに見てすぐに閉じればいいんです。そういう風に使って。だからアカウント作って(笑)」
Twitterやってたら結構時間が経ってる!、なんてことよくありますよね。そんな人は是非、ドーシー氏が言うような使い方を心がけましょう…
最近のアカウント大量凍結について
「喜んでやっているわけではありません。しかし、Twiterとして守らなければならないルールがあります。それはユーザーにも守ってほしいルールです。これを破ってしまうと凍結してしまいます。特に最近は、ハラスメントや悪用が増えているので、会社の責任として、サービスとしての安全性を重視してそのような対応をとっています。」
2017年の秋頃というと、Twitterで多くのアカウントが凍結された時期でした。タイムリーな話題ですね。
Q.政府の規制に対して交渉をする計画はあるか?
中国人留学生からの質問でした。中国にはグレートファイアウォール(金盾)というネット規制があり、自由に外国のサイトにアクセスできません。Twitterも使えません。「今後、中国でTwitterが使えるように、政府と交渉して検閲を許可することはあるのか」という意図の質問でした。これに対しては、
「Twitterは世界中で使われてほしいと思っており、中国についても同様である。しかし、Twitterとしての哲学を曲げ、政府にツイート内容の検閲を許可することは出来ない。」
と答えていました。痺れる!
終わりに
CEOジャック・ドーシー氏のユーザーに対する強い思いが伝わってきますね。
また、我々学生にとっても非常にためになるアドバイスが多くありました。学ぶ姿勢をいつまでも忘れずに日々を過ごしたいですね。
今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!