センスが光るコーポレートメッセージ7選!
企業CMなどで耳にするフレーズの中には、つい口ずさんだり覚えてしまうものがありますよね!
そういうものを一般的に企業メッセージやコーポレートメッセージと呼び、企業のブランド戦略などを表していたりします。
今回はそんなコーポレートメッセージに焦点を当てた記事です!
はじめに
コーポレートメッセージとは
『コーポレート・メッセージとはキャッチフレーズないしスローガンのうち特に企業としてのメッセージを伝達するものをいう。』
とあります。(出所:コーポレート・メッセージとは - コトバンク )
企業理念や企業が提供する価値を、簡潔にわかりやすくまとめたものコーポレートメッセージなんですね!
今回は企業のコーポレートメッセージに焦点を当て、調べた中で特に印象に残った7社のメッセージを紹介します!
調査概要
調査期間:2019年1月13日、14日
調査方法:筆者が1人でちまちまHPを訪問してメモを取る
調査対象:就職希望企業ランキング、総合職編の1~50位+α の約60社(就職希望企業ランキング:https://job.career-tasu.jp/2019/guide/study/ranking/)
備考:コーポレートメッセージか否かの判断が難しい場合には、社長メッセージ、中長期経営計画などから選出しています。
伊藤忠商事
ひとりの商人 無数の使命
最初は就職希望企業ランキング第2位、いま総合商社で最も勢いがある(独断と偏見)伊藤忠がトップバッターです!
伊藤忠と聞くと、野武士、体育会系、挑戦的、などのキーワードを連想しますが、企業メッセージの発信においては非常にスマート、個人的には商社で一番のやり手だと感じます。
この『ひとりの商人 無数の使命』という言葉は、伊藤忠の企業理念「豊かさを担う責任」と、商社の本質を端的に表現出来ているのではないでしょうか。
また、正月広告というシリーズでは、『すすめ商人。次の世へ。』や』『働く人みな、ずーっと健康』など、語感が気持ちいい言葉が並んでいます。(出所:「コーポレートメッセージ」シリーズ|伊藤忠商事株式会社)
ということで、企業理念と商社の本質を上手く表現し、コーポレートメッセージの発信に熱心な伊藤忠の紹介でした!
トヨタ自動車
Drive your Dreams. (2000)
Fun to Drive, Again. (2011)
Mobility for All. (2018)
続いてランキング第5位、世界的自動車メーカーのトヨタ自動車からのご紹介です!
経営工学を学ぶ皆さんは「カンバン方式」でお馴染みの企業ですね。
世界をまたにかけるグローバル企業ということで、コーポレートメッセージも英語で書かれています。
『Drive your Dreams』や『Fun to Drive, Again』なんかはトヨタがお客様に届けたい価値を分かりやすく表していますよね。
高品質な車を提供するだけでなくその先にある”走る喜び”を届けたい、的な(個人の意見)
『Mobility for All.』
この言葉は、こちらの社長メッセージで言及されています。
”私は、トヨタを「自動車をつくる会社」から、「モビリティカンパニー」にモデルチェンジすることを決断しました。すなわち、世界中の人々の「移動」に関わるあらゆるサービスを提供する会社になるということです。”
これは厳密にはコーポレートメッセージではないのかもしれません。
しかし、トヨタが進む未来を明確に示す、重要な言葉だと感じます。
資生堂
一瞬も 一生も 美しく
ランキング第9位、国内化粧品トップシェア*1を誇る資生堂の紹介です!
痺れるくらいカッコいいですね。
この『一瞬も 一生も 美しく』は、資生堂が作る商品が提供する価値と、資生堂という企業の社会的責任を表しているそうです。
企業理念の「美しい生活文化を創造する」を含みながら、資生堂ブランドを絶妙に表現できているのではないでしょうか。
あと個人的に、「一瞬も」と「一生も」の後ろにある微妙なスペースも好印象です。安易に句点を使わないあたりがサイコー。
デンソー
Crafting the Core
お次はランキング第19位、トヨタグループの一員にして自動車部品世界第2位*2のデンソーです!
BtoB企業ではないので学生の中には知らない方もいるかもしれませんが、就活生目線で見ると業界屈指の優良企業です。
デンソーは上での紹介の通り、自動車の熱機器関連やエンジン関連の部品をメインとしています。
自動車のコアを作っているわけです!
2017年に新しく制定された『Crafting the Core』
この言葉には、「クルマのコア、そして未来のコアを作り出す自らの手で創り出す」という想いが込められているようです。
あとPC版のブランドサイトがカッコいいので見て欲しい
三井不動産
都市に豊かさと潤いを
ランキング第44位、業界最大手*3の三井不動産からの紹介です!
丸の内を抑え圧倒的な収益基盤を持つ三菱地所に対して、三井不動産は再開発により安定した事業基盤を築いてきたと言われています。
日本橋、豊洲、新宿、日比谷…現在も数多くの都市の再開発を担う三井不動産
この『都市に豊かさと潤いを』という言葉からは、三井不動産が創る街のビジョンをはっきりと感じますね!
一方の三菱地所(ランキング第56位)のコーポレートメッセージは
『人を、想う力。
街を、想う力。』
(出所:三菱地所|コーポレートブランド|ブランドスローガン/ブランドステートメント)
こちらも響きますね!
就活生から圧倒的な人気を誇るデベロッパー、しかし内定獲得への道のりはかなり険しいものとなっています。
がんばれ就活生!!
講談社
おもしろくて、ためになる
ランキング第48位、出版業界で圧倒的人気を誇る、講談社の紹介です!
出版社として有名な講談社ですが、書籍・雑誌以外にも、アニメ、映画、ドラマのようなコンテンツを手掛けています。
今なお変わらぬ『おもしろくて、ためになる』という企業メッセージには、扱う商品が変わっても揺るがない、講談社の信念が込められている気がします!
カゴメ
自然を、おいしく、楽しく。
最後はランキング第58位、野菜一日これ一本でお馴染みのカゴメです!
カゴメと言えば野菜!ですが、野菜を好きじゃない人は少なくないですよね。特に小さい子供は好き嫌いが多いですね。
そこでカゴメは子供に野菜を好きになってもらう、野菜嫌いの人でもおいしく手軽に野菜を摂取できるような、取り組みや商品開発を行っているようです。
ホームページでは野菜をおいしく調理するレシピを公開したり、子供に野菜を(おいしく)食べさせる親目線での記事が書かれています。
『自然を、おいしく、楽しく。』には、野菜をもっとおいしく、楽しく食べてほしいというカゴメのドストレートなメッセージが込められています!
敢えて野菜という単語を使わずに ”自然” 、としてるのがまた良いですね。
そしてこのコーポレートメッセージは、カゴメのサイト、ロゴにくどいくらい出てきます。カゴメの想いの強さが伺えますね(汗
ちなみに、昔の社名が「愛知トマト株式会社*4」というくらい、野菜、特にトマトには思い入れがある企業のようです!
おわりに
以上、独断と偏見マシマシ、フィーリング100%で選んだ企業メッセージ7選でした。
調べてみると全体的にBtoC企業の方が ”うまい” 気がします。
今回は採用メッセージは調査対象外です。
採用メッセージは年によって変わるところも少なくありませんが、こちらも企業の強い想いが見えるので非常に興味深いです!
興味がある方はこちらも見てみてください!
また、今回は参考にしませんでしたが、「企業メッセージ調査」というものも存在します。
(出所:企業名想起率は「お口の恋人」が14年連続首位獲得 トップ3争いに、発信期間47年の「コーヒーギフトはAGF」が初登場 | 日経BPコンサルティング)
こちら、2014年のものですが、CMなどでよく聞くものばかりですね!
今回はこの辺で!それではまた次回!