2ヶ月で受かる!応用情報技術者試験の攻略方法
はじめに
この記事では知識ほぼ0の状態から応用情報技術者に挑戦する人に向けて、比較的短期間・低コストで負担感少なく合格するための方法を解説しています。
使う教材は参考書2冊+無料サイト1つ、期間は約2ヶ月。
(事前知識がある場合や1日当たりの勉強時間を増やせる場合は、さらに短い期間で合格できるでしょう。)
私は大学こそ理系学部に属していましたが情報系には疎く、文系就職をしたため現在はITとは疎遠の生活を送っています。
そんな私ですが、応用情報は社会人になった後に取得しました。
そこでこの記事では、当時実践した時間もコストもあまりかけない勉強法を、応用情報に挑戦する
- プログラミングに苦手意識がある理系学生
- ITに興味を持っている文系学生
- 就活等に向けて何か資格が欲しい大学生
- 勉強時間を確保しにくい社会人
等の方々に参考にしてもらえればと思い解説していきます。
時間の使い方
2ヶ月=8週間を基本のスケジュールとして想定します。
まず最初の2週間でベースとなる知識をインプットし、
次の3週間で午前試験のoutputと午後試験のお作法を学習。
続く2週間を本番に向けた問題演習のための期間として使い、
最後の1週間で総復習します。
では、各期間別の勉強方法について詳しく説明していきます。
2週間:午前対策
使う参考書はこちら。
要点がまとまったこの参考書を使います。
試験範囲全ての知識が網羅されているわけではないですが、分厚く、詳しすぎる参考書に手を出して挫折してしまっては元も子もありません。
基礎知識を入れる現段階では頻出内容がコンパクトにまとまった本が適当です。
合格のために必要十分な知識は、過去問演習を通して補っていきます。
応用情報試験は過去問の使いまわしが多い試験なので、参考書でベース知識を一通り見る→過去問で間違えながら覚える勉強方法が効率的です。
これは午前攻略の大事なポイントとなってきます。
参考書はどこから始めてもいいですが全ての分野に手を付けて、2週間で最低1周、理想は基本1周+苦手と感じた内容をもう1周、です。
時間で言うと平日1h、休日2hも勉強すればこの水準に達すると思います。
ここでは覚えるというより、広範な応用情報の試験範囲を一通り俯瞰し、どの知識も「聞いたことある」くらいのレベルに持っていく事を目指します。
特にBCP等のアルファベットで略された単語を覚える必要は現時点ではありません。
さて、参考書での勉強と並行して、勉強済の内容は随時、下記サイトで過去問に取り組みましょう。通勤通学の隙間時間で十分です。
スマホでブックマークしておいてください。
試験当日まで使うことになる、合否を握るとて重要なサイトです。
過去問演習では、誤答の選択肢からもきちんとinputしてください。
3週間:午後対策+午前復習
続く3週間でやることは2つです。
- 隙間時間を利用して前述のサイトで午前試験の過去問を解きまくり、知識のinputとoutputを繰り返す
- 下記の参考書を使って午後試験の解き方のお作法を学ぶ
午後試験の記述式問題では、問題文の着眼点や解答のポイントを知り、答案作成のコツをいち早くつかむことが合格への近道です。
上記の参考書は解説が丁寧である点で非常にオススメです。
現段階では十分に回答できないと思いますが問題を解けないことはあまり気にせず、解説をじっくりと読み込み、着眼点や答案の作り方を学びましょう。
非IT系の受験者の受験科目は、セキュリティ以外に経営戦略、プロジェクトマネジメント、サービスマネジメント、システム監査の中から選択する方が多いと思います。
これらの問題は必要な知識量が相対的に少なく、情報系の知識が少ない人でもとっつきやすい分、キーワードを抑えた答案作成、日本語の文章力が重要となります。
問題を解くこと以上に、解説と模範解答をしっかりと理解することを重視してください。
選択予定の問題には満遍なく取り組みましょう。
最初の3週間同様、平日1h+休日2hが目安で、計25題も取り組めばだいぶ地力がついてくると思います。
午後試験は慣れの観点から問題量をこなすことが大事になりますが、直近数回分の問題はこの後の問題演習のために残しておくと良いかもしれません。
2週間:過去問演習
これまで
- 午前試験は過去問道場(https://www.ap-siken.com/)2~3周
- 午後試験は問題集で解説を読み込む勉強法を1周
という取り組み方をしてきました。
ここからの2週間では、午前/午後試験共に本番を想定して時間制限を設けた問題演習に移行します。自分の解くスピードを正確に知ることが目的です。
勉強時間は平日1h、休日3~4hが目安ですが、仕上がり具合では上下に振れてもかまいません。
午後試験は毎土日に取り組み、最低4回分は経験しておきたいところです。
平日の勉強では問題を小分けにして取り組む、午前範囲なら20問を30分で、午後なら大問1つを25分で、といった具合でも大丈夫です。
午前試験の問題では見たことがある設問が多く、解答時間が短縮されているはずです。
この時点で「問題文を見てパッと解き方や単語が浮かばない設問」は苦手の種なので、その分野の抜け漏れをどんどん潰していきましょう。
午後試験の問題では着眼点や解き方が身に付いてきてるはずです。これまでのように安易に回答を見たりせず、ぎりぎりまで自分で答案を作ることに拘っていきましょう。
1回分の問題すべてが終わったら、足し合わせて合計得点を出してみてください。この時点で概ね7割超えていれば合格は目の前です。
1週間:最終調整
残りの1週間は下記のように過ごしていきます。時間はかけられるだけかけましょう。
午前問題は参考書と過去問を併用して
- 頻出の計算、アルファベット略語を集中的に暗記
- 午後に選択しない分野を重点的に復習
午後問題は参考書を使って
- 参考書を用いて既に解いた問題(特に間違えた箇所)を総復習
「やったはずなのに忘れていた事」がないか確認していき、知識の抜け漏れがあった場合はテキストに立ち返りましょう。
過去問演習で時間に不安を感じた人は、本番当日の解く順序などを考えておくと良いでしょう。
当日のポイント
試験時間が早いので起床時間には気を付けましょう。
午前試験は約30問落としても大丈夫という心理的余裕を持ち、1つの問題にこだわりすぎないようにしましょう。
まずは1周、分かる問題だけ答えていき、残りの時間を使って躓いた問題に取り組んでいくのが良いかと思います。
午後試験はどれも初見の問題ばかりのはずです。答案作成のヒントは問題文中に必ずあるので、問題文を丁寧に読んで理解することに努めましょう。
また、時間を意識しつつ全ての設問に記述するよう粘り強さも大切です。自分の答案が字数不足だとしても、キーワードとなるような単語を含んだ文章だけでも書いておきましょう。部分点を貰える可能性があります。
さいごに
ただ資格に受かるだけの勉強というのはあまり価値がないと思います。
それでも、この勉強がきっかけで何かに興味を持つことや、新たなチャンスをつかめる事があるかもしれません。
まずは資格をとってみる。それから、この勉強と資格をどう使っていくか考える。
こういう臨み方もアリだと思います。
この資格に限らず、何かに挑戦する意欲が少しでも湧いたのならまずは行動してみる事をお勧めします。
それでは。