となりの経営工学科

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経シスの研究室配属とその選び方!~行きたい研究室に行こう~

6月も残すところあとわずかですね。今日は梅雨の終わりを感じさせる日差しでした。

ところで、もうすぐ夏休みです。夏休みと言えば、経シス3年生の一大イベントがあります。そうです、研究室配属です! 

 

この記事は、早稲田大学の経営システム工学科の研究室配属と研究室選びについて書かれています。 研究室選びの一助となれば大変うれしく思います。

 内容は個人的な意見であり所属組織を代表するものではないので注意してください。

 

 

はじめに

研究室決めはとても重要です。3年の秋以降、大学で過ごす時間の大半が研究室になるからです(研究室によって差はありますが)。選ぶ際は慎重に、時間をかけて決断するべきだと思います。研究室に何を求めるのか、何を重視するのか、それは人それぞれです。勉強内容?環境?仲間?設備?就職実績?伝統?

 

研究室配属について

まずは研究室配属の基本的な情報についておさらいです。詳しい情報は大学から配布される小冊子、「学習のガイド」に書かれているので、ちゃんと読み込んでおきましょう。

なお、この記事に書かれている情報は、2017年秋学期に行われた研究室配属に基づくものです。この先変わる恐れがあるので気を付けてください。

 

経営システム工学科の学生は、学部3年の秋学期から研究室に配属されます。志望成績が全てです。

まず、学生は夏休み期間中に、希望研究室に関するアンケートに答えます。

そこでは第1志望を1つ、第2志望を3つ、第3志望を5つまで書くことが出来ます。全ての欄を埋める必要はありませんが、希望を出さないと全く意図しない研究室に振り分けられることもあります。基本的に志望しない研究室は絶対に書かず、第2志望までは埋めるようにしましょう。そうでないと、全く考えてもいなかった研究室に振り分けられる可能性があります。

 

希望を書いたら後は運を天に任せるのみ。配属の決定は成績に基づいて行われます。

まず、3年春学期までの成績を学科独自の計算方法で数値化します。そして、上位3分の2の学生について上から順に希望の研究室に振り分け、下位3分の1の学生について、同様に成績順に配属していきます。

※7月13日追記:どうやら今年からGPAの値を基準にして配属が行われるようになったみたいです。詳しくは学習のガイドを見てください!

単純に上から成績順に振り分けるのではなく、敢えて上位3分の2と下位3分の1に分けて振り分けるのでしょうか?これは個人的見解ですが、特定の研究室に優秀な学生が偏ることを防ぐためだと考えられます。

ということは、学科全体で真ん中位の成績を取るよりも、底辺レベルの成績でいる方が、希望の研究室に行ける可能性が高まります。研究室配属ハックです。しかし、この上位と下位に分けるシステムは突然変わるかもしれません。また書く学生の点数は公表されないので、下位3分の1枠を狙うの結構リスキーとも言えます。

 

また、研究室の定員が10人の場合、学科で11番目の成績を取っていても、自分より上の10人が自分と同じ研究室を志望していた場合、自分はその第1希望の研究室に行けないことになります。なので成績が良くても油断はできません。

経シス独自の得点については上述の「学習のガイド」を見て頂ければその詳細が分かりますが、概ねGPAを基準にして考えても問題ありません。

 

研究室配属はGPA(学業成績)での殴り合いだけではありません。むしろその醍醐味は「誰がどの研究室を希望しているのか」を把握する情報戦にあるでしょう。

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研究室選びの基準

ここから先は、個人的に思う研究室選びの基準について説明していきます。また、「研究室決めの際にはここを確認しておくと良い」というポイントの例も上げておきます。

その1:研究内容

研究室(教授)によって研究対象は異なります。面白いと感じた授業、更に学びたいと思った学問、このテーマで研究したい考えている分野があるならば、その研究室が良いでしょう。興味のない勉強を1年半も続けるのは中々大変です。

ただし。研究室の”色”には気を付けたいです。例えば、ある学問の応用分野に興味があるのにその研究室では基礎的な研究しか扱っていない、或いは、○○研究室では研究テーマが教授によって決定されるので自分で自由にテーマを選ぶことが出来ない、というミスマッチが生じるかもしれません。

もし興味の研究対象があってもそれだけで研究室を決めるのは少し危険です。気になる研究室が出来たら、そこに所属する学生の生の声を聞くことをお勧めします。

 

確認すると良いポイント

  • 研究対象(学問内容)
  • 研究テーマの決め方(自分で決めるのか、教授から与えられるのか)
  • 基礎的な研究か、応用的な研究か
  • 卒論着手時期はいつ頃か(遅いと結構きついかも?)
  • パソコンはどの程度使うのか・使う言語は何か

 

その2:制度

各研究室にはそれぞれの”しきたり”、制度、行事があります。

例えばある研究室の親子制度。先輩が後輩がペアを組み、面倒を見る制度です。研究室に配属されたばかりの学部3年生は、研究の進め方含め色々教えてもらえます。

或いはコアタイムのような、研究室に必ずいなければいけない時間が決められている研究室もあるようです(私の研究室はないので詳しい事は分かりません)。日々の自由度は低そうですね。

このような制度は研究室固有のものです。研究室決めの際には是非聞いてみましょう。

 

確認すると良いポイント

  • 何か制度はあるか
  • 研究室の行事はあるか
  • コアタイムはあるか

 

その3:ゼミ

どの研究室にもゼミというものが存在しますが、内容は研究室によって異なります。

ゼミの基本的な役割としては、研究の進捗報告、研究テーマに関するディスカッション、輪読などによる知識の共有、論文の読み込みによる専門性の確立、などです。

ゼミがなぜ重要かというと、ゼミの頻度内容の重さで日々の大学生活の大変さが大きく変わってきます。ゼミが多ければ大学に拘束される時間も長く、ゼミが重ければ(例えば毎週発表がある、とか)日々の労力が多くなります。

研究をバリバリやりたい人と、学業以外に時間を使いたい人では、その嗜好に合う研究室は異なるはずなので、ちゃんと確認しておきましょう。研究室の学生に「ゼミは大変ですか?」とざっくり聞いてみるのも良いかもしれません。

 

確認すると良いポイント

  • ゼミの頻度(週の回数、開催曜日、1回にかかる時間)
  • ゼミの内容(何をやるのか)
  • 大変か否か
  • ゼミ合宿で何をやるのか、いつあるのか

 

その4:環境

環境は研究室によって異なります。家電製品の設備、パソコンのスペック、蔵書数、飲食物の充実度合い、土足厳禁か否か、などなど、挙げればきりがありません。

大学生活でも長い時間を占める研究室ライフ、その環境の充実度合い、快適さは重要だと感じます。是非研究室に訪れて、見て・感じて確かめてみましょう。その他研究室の決まり事・ルールについて理解しておくことも大切です。

 

確認すると良いポイント

  • 家電設備の充実度合い
  • 飲食物の充実度合い
  • 研究室のルール

 

その5:就職実績

研究室によって特定の業界に強い、或いは○○企業のOBOGが多い、という色があります。その場合研究室に様々な知見やコネクションなどが蓄積されているため、もしかしたら就職活動で役に立つかもしれません。研究室説明会では「卒業生の進路」が公表されている場合が多いので、行きたい企業が決まっている人はそれを参考にしても良いかもしれませんね。

 

確認すると良いポイント

  • 卒業生の進路
  • 卒業生の職種

 

その6:教授

どの教授も良い人ばかりですが、人間同士、やはり相性があります。教授の人柄を研究室選びの基準にする学生も少なくないので、教授・研究室の雰囲気と自分との相性を確認しておくと良いでしょう。

例えば、学生に裁量を多く与える教授のもとでは日々の自由時間が多い反面、自己管理が出来ない人は苦労するかもしれません。こういう場合は、自分がコツコツ頑張れるタイプか短期集中型かを見極め、教授や研究室との相性をチェックするのも一つのやり方です。

 

確認すると良いポイント

  • 教授の人柄(学生に聞くことをお勧めします)
  • 所属する学生のタイプ

 

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終わりに

研究室選びの基準はいろいろありますが、その中でも個人的に重要と思えるものをピックアップさせて頂きました。

まずは何事も知ることから、実際に研究室に訪れて学生から色々話を聞くと良いでしょう。先輩に「この研究室を選んだ理由は何ですか?」と聞いてみるのも面白いかもしれません。

我々は皆さんがやってくることを楽しみに待っています!是非、満足のいく研究室選びをしてください!志望の他に成績も大事なので勉強も頑張ってください。

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!