となりの経営工学科

現役早大生が経営工学について紹介しています。その他数理科学、学内行事、就活、オススメの本についても書いています。

データサイエンティスト協会のシンポジウムに行ってきた

5月も終わりに近づき、次第に熱くなってきましたね。

色々緩んでくる時期ですが、自主休講はほどほどに…せめて回数はカウントしておきましょう。

 

もうだいぶ前の話ですが、研究室の教授による紹介があり、2017年10月23日に行われた「データサイエンティスト協会 4thシンポジウム」というイベントに参加しています。

 データサイエンティストの要件やスキルなどについて勉強させていただいたのですが、それをアウトプット・共有する機会がなく悶々とした思いを抱いていました。

折角なのでこの場でデータサイエンスに関して、覚えている限りの内容と関連情報をお伝えしようと思います。

 

 

お役立ち情報

書き始めて思ったのですが、私がデータサイエンスについてあれこれ書くのは無理です。荷が重すぎます。私があれこれ話すかわりに、積極的に情報発信してくれてる人のブログを紹介します。

tjo.hatenablog.com

TJOさんという方が運営しているデータサイエンティストについてのブログです。知っている人も多いのでは?私もこのブログの愛読者です。

業界に関わる情報やデータ分析、そしてその結果を載せている記事が多いです。一読して頂ければデータサイエンスを取り巻く現状や、第一線で活躍されている方の考えていることが分かるかと思います。

データサイエンティストという職種にだけ興味があるという方のために、個人的に大変参考になった記事を2つ紹介しておきます。色々参考になるかと思います。

 

tjo.hatenablog.com

tjo.hatenablog.com

 

データサイエンティストに求められる能力

さて、ここからはシンポジウムで得た情報をもとに進めていきます。パネルディスカッションで「データサイエンティストの要件」について説明がありました。まずはそれをお伝えします。

データサイエンティストとは

データサイエンティストの説明としてよく使われるのがこの画像です。

f:id:industrialengineering:20180517234822j:plain

(出典:一般社団法人データサイエンティスト協会)

 

また、このような説明もできます。

f:id:industrialengineering:20180521163702p:plain

(参考:The Data Science Venn Diagram — Drew Conway

 

データサイエンティストに求められる要素として、コンピューターサイエンス、数学・統計学、ビジネス力の3つが挙げられます。この事は当日の話でもたびたび繰り返されており、データを取得する前段階からそれを実行に移すところまでコミットできるのが理想とされています。一方現実には、この3要素を兼ね備えた人材は不足しているそうです。

 

データサイエンティスト協会:スキルチェックリストver2

www.slideshare.net 

データサイエンティストのスキルや知識を細かく分け、かつ重要性の評価までしてくれている便利資料なんですが、めちゃくちゃ量があります。

もっと大まかに把握したい人はこちら(プレスリリース)

https://www.datascientist.or.jp/common/docs/PR_skillcheck_ver2.00.pdf

情報処理推進機構:データサイエンス領域タスクリスト

www.ipa.go.jp

データサイエンティストと殆ど重複していますが、IPAはデータサイエンティストのタスクリストという形で公表しています。

 

シンポジウム内容

データサイエンスや統計的手法を学ぶような催しではなく、それらをビジネスにどう応用するかについての話が殆どでした。全体的に社会人向けの内容となっていましたが、学生の方も将来の働き方や日本のデータサイエンス事情について知る良い機会になるのではないでしょうか。

 

ただシンポジウムの内容に関する記憶はほとんど残っていません。シンポジウム中に熱心にとったはずのメモも見つかっていません。困った。

取り敢えずイベント主催のデータサイエンティスト協会のHPを紹介しておきます。

www.datascientist.or.jp

この協会は高度IT人材の育成や啓蒙活動を中心としているようですね。

 

このシンポジウム、学生は無料で参加できました(一応抽選がありました)。ちなみにほとんど大学院生でした。また、学生参加の条件として、企業数社の会社説明を聞きました。電通デジタルやFEG、Albertなどのお話を聞いたお覚えがあります。。

 

手元にパンフレットがあるので、プログラム内容をここに記します。どんな感じのイベントなのか、雰囲気だけでも伝われば…(画像見にくくてすみません)

テクノロジー
  • 「チャットボット~対話システムの基礎とその応用」:電気通信大学・西野哲郎氏
  • 「企業のデータ活用を促進する人財育成戦略~ブレインパッドの教育サービス~」:ブレインパッド・奥野朋美氏
  • 量子アニーリングの研究開発最前線」:早稲田大学高等研究所・田中宗氏
  • ディープラーニングのビジネスへの応用」:ALBERT・上村崇氏
  • 「計算社会学への招待」:東京大学・鳥海不二夫氏
マーケティングサイエンス
  • ディープラーニングの実世界応用と今後の可能性」:早稲田大学・尾形哲也氏
  • 「IoT×AIによる設置監視/保全の高度化とその実例」:日本電気・相馬知也氏
  • 「データ×マーケティングで未来を変えよう!~データサイエンティスト女子部~」:JALインフォテック・筧朋子氏ほか4名
  • 「ビジネスに貢献できるデータサイエンティスト人材とは」:パーソルキャリア・片岡哲夫氏・鹿内学氏ほか1名
  • 「【データセキュリティを守り】ながら【データ戦略を攻める】ということ」:グラフ・原田博植氏
データ
  • 「位置×範囲×時間で人を知る~機械学習による位置情報分析の実例と未来~」:レイフロンティア・田村建士氏
  • 「データレイクから素早く知見を得るための新たなアプローチとは」:アシスト・花井正樹氏
  • 「基礎から学ぶ!インダストリアルIoTの実現に必須のセンサ計測と予知保全の動向」:日本ナショナルインスツルメンツ・岡田一成氏
  • 「BigQuery×TensorFlow:データウェハウスと機械学習で実現する『賢い』検索」:グーグル:佐藤一憲氏
  • 「統計ミクロデータ利活用開始の意義:経済的統計から統計的経営への転換」:統計センター・椿広計氏
パネルディスカッション
  • 「AIが広げる世界でアナリティクスが示す次の価値ーコグニティブ時代に問われるアナリティクスとAIの調和」:日本IBM・西牧洋一郎氏
  • 「AIとデータサイエンス」:ヤフー・安宅和人氏ほか4名
  • 「AI×BIで実現するデータサイエンスの未来」:Tableau Japan・並木正之氏
  • 「データサイエンスの変遷」:金融エンジニアリンググループ・中林三平氏ほか3名

 

私はあまりよく分かりませんが、その道の凄い人たちが集まって話しているのでしょう。

終わりに

こういうイベントにフットワーク軽く、かつ破格の値段で参加できるのは学生の特権ですね。

特に都内ではいろんなイベントが開催されています。時間がったぷりある学生のうちに、どしどし参加してみてはいかがでしょうか。

私はこれをよく使っています。勉強会からフェスのような催しまで、色んなイベントの情報が載っています。

peatix.com

iPhoneアプリもあるので是非。

 

今回はこの辺でお終いに!それではまた次回!