となりの経営工学科

現役早大生が経営工学について紹介しています。その他数理科学、学内行事、就活、オススメの本についても書いています。

就活の話~ES編~

今回の記事は経営工学に関係ありません。そして大学生(特に就活生)向けです。

 

 

就活解禁から1ヶ月ほど経過しましたが、就活生の皆さんいかがお過ごしでしょうか。

 

自分がリクルートスーツを着て初めて分かったことですが、

世の中にこんなに就活生っているのか!

ってくらい都心は就活生ばかりです。

少子高齢化なんて嘘じゃないですか?

彼ら彼女らはでっかいビルのエントランスや、カフェによく生息しています。

エントランスではピシっとしてるのに、カフェでは気の抜けた顔でスマホをいじってる……このギャップが個人的には面白いです。

 

さて、今回の話題は

エントリーシート(ES)について」

です。

ESは就活の必須アイテムですが、多くの皆さんにとって悩みの種となっているのではないでしょうか。

実際、「上手く書けない」とか「書くことがない」とか、色々な苦労を耳にします。

 

この記事ではそんな悩みに対して、「そうだよね~大変だよね~」と共感しつつ、ES作成に関する個人的な意見やアドバイスを書いていきます。。

月並みなアドバイスやよく言われる事はここでは書きませんので、どこか他のサイトを参照してください。

 

 

ESとは

これが何なのか分かったらそもそも苦労しませんよね。

企業ごとに質問も文字数も違うし、なんか今まで考えた事もない問を出される場合も結構あります。

大変ですよね、ES。

 

履歴書との違い

履歴書には「スキル」や「資格」や「職歴」や「賞罰」を書きますね。

ですがESにはこれらを書く必要はあり…ます。

普通に資格とかスキルとか聞かれますよね。

けど重要項目ではないはずです。

(即戦力を求めていたり、ある項目が著しく悪い場合を除けば)

 

しかしやる気をアピール出来たり、人柄を伝えることが出来るのはESならではです。

この点で異なると言えるでしょう。

 

ESはレポート課題

個人的には、ESは企業からのレポート課題だと思っています。

特に理系の皆さんは実験レポートだと思ってください。

みんなこれまで大学で真面目に宿題やってこなかったから大変なんですよ。

 

新卒採用って大学の授業と通じる部分があると思います。

授業では一定の要件を満たした学生に単位を与えますし、採用活動では一定水準を超えた学生に内定を出すわけです。

 

レポート課題は単位取得に欠かせませんが、それが全てではありません。

日々の授業に真剣に取り組み、自ら良く調べて臨むことが大切です。

どんなに良いレポートを提出しても試験でしくじれば落単することもあります。

これまでに提出したレポートを思い出してみてください。

心血を注いだ傑作と呼べるようなレポートはほぼないはずです。

意識しているのは「期限を守る」、「自分の言葉で書く」ことくらいでは?

つまり、「〆切を守る。剽窃しない」です。

 

ESも同じだと思います。

特別「良いESを書こう」なんて気張らずに書けばいいのです。

そしてESではもう一つ大事な要素があると考えます。

「企業が求める答えを書く」

ことです。

〆切を守り、自分の言葉で書き、企業が求める答えが盛り込まれたESであれば、傑作でなくとも書類審査は通ると思います。

では”企業が求める答え”と、ESにおける”自分の言葉で書く”とはどういうことか、について考えていきましょう!

 

”企業が求める答え”とは

例えば友達と話していて、自分が聞いた事に欲しかった答えが返ってきた時を想像してみてください。

嬉しくなりますよね。

ESも同じだと思います。

企業が聞いた事に対し、企業が求めているであろう返答をすることが肝要です。

 

では「企業が求めている答え」とは何か。

それは、企業が公表している”求める人物像””企業理念”に表れています。

或いは、社員が話す「会社にはこういう人が多い」という情報にも。

ここを正確に読み解くために企業研究が必要なんですね。

財務諸表なんて読んでる場合じゃないですよ。

 

つまりESは、

「私はあなたが求める人物像に合致していて、だから一緒に上手くやっていけるのよ」ということをアピールする場なんですね。

 

その主張に根拠を持たせるために「学生時代に頑張った事」とか「乗り越えた困難」とかを聞かれているのです。

 

だから頑張った内容とか実績それ自体はさほど重要じゃなく、エピソードから”考え”とか”人間性”が伝わるか、それが会社にマッチしているかが大事になるのです。

 

ESの質問に答える時は

自分が”企業の求める人物像”に合致していることが伝わるか?

という点を意識すると良いと考えます。

 

あと字数と誤字脱字に気を付けてください。

それと、ESで語彙力を見ているという話を聞きました。

自分の文章がバカっぽくなってないか、気を付けてください。

(同じ単語を何回も使うとバカっぽいです)

 

”自分の言葉で書く”とは

自分の言葉で書かれた文章は読み手に臨場感が伝わります。

端的に言うと、誰かから聞いた話を書いてるのではない、という意味で”自分の言葉で書く”です。

 

読み手に「どう考え何をしたか」もっともらしく感じさせることが重要です。

 

行動の原因が論理的に説明されていて適度に詳しいエピソードを書くことを心がけると良いのではないでしょうか。

 

このような文章は、魚の骨をイメージすると楽に書くことが出来ます。

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例えば「何か問題を解決したエピソード」を書くとしましょう。

企業の立場では解決策の効果や実績よりも、どこに問題意識を感じ、なぜその解決策を取ったのか、を重視します。

 

さて、エピソードを作るので魚の骨をイメージしてください。

頭が現状です。問題があります。

尻尾が問題解決のための行動とその結果です。

当時を振り返りよく思い出し、何でその行動をとったのか考えてみましょう。或いは創作でも構いません。

寄り道せずにまっすぐ・最短で骨が通っているでしょうか?

自分で読み返したときに違和感があればやり直しです。

 

骨が出来たら身をつけていきましょう。

これは文字数に応じて変える必要があります。

大事なのはこの骨→身の順番です。

これが逆になると「詳しいけれど腑に落ちないエピソード」が出来てしまいます。

 

まとめ

結構長くなってしまいました。

まとめるとESは、

自分がいかに企業に合っている人物か、という事を論理的に説明する手段でしかありません。

良い事を書くよりも、求められてることを外さないことが大事なんです。

レポート課題と似てるでしょ?

だから気楽にやりましょう!

 

 

最後に、企業の求める人物像に自分を寄せる必要はないと思います。

多分そこで働いても幸せにはなれないでしょう。

自分に合いそうな企業を見つけた時に、今回ご紹介した点を意識しESを作成してもらえるのが良いと思います。

 

 

今回はこの辺でお終いに!ではまた次回!